パリの子ども事情

Barcelona

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バルセロナで命を奪われた方達のご冥福をお祈りします。心よりこのようなことがなくなりますように!と祈ります。

また起こってしまった。皆が楽しむ夏のヴァカンス中に。去年の革命記念日NICEで起こったテロを思い出す。家の近所のいつものカフェで週末を楽しむ数十名の命が消えたことも思い出す。なんども起こっいる。

ヨーロッパに住んでいると、避けることができない。友達とLINEで情報を交換する。警備は強まるだろうけど、どう避け子どもたちを守ればいいのか知恵を絞り、選択していく。

シャーリーエブド編集部の時にはテロリストたちに”理由”があった。でも、バタクラン以降無差別になった。だからと言って全く出歩かない、とか、遊びに行かない、とか、そんな風には生きられない。

情報交換はするけれど、それ以降の行動についてはお互いに踏み込まないのが暗黙のルールになっている気がする。自己責任。人に合わせるんじゃなくて自分が納得するように生きる。選択する。人の選択に干渉しない、意見を言わない。パリの人々。そして、ここから逃げ出すなんて微塵も思わないパリの人々。

そんな風だから、もう即物的な生き方なんできない。薄っぺらく見えてしょうがない。もう戻れないぐらいに大事なものがはっきり見えている毎日なので、清々しくはあるけれど。

ここのところの傾向を見ていると、いつも人が集まっていて車が突っ込みやすい場所。そんなところはパリにも数えるぐらいしかない。そこを注意深く、でも日常は楽しく過ごしていこうと思う。

 

 

もう一度。この世から暴力がなくなりますように。

 

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松永麻衣子

 

 

ポパイからはじまりMCシスター、プチセブン、ラヴィドゥトランタンなどいろいろな雑誌でファッションエディターとして働く。 1996年に渡仏。子供3人の母でもある。 バレエに疎い私たちの元に育ったのにも関わらず、長男&次女はバレエダンサーを目指すことに。 5人家族であるのに二匹の猫も加わって。 人間関係&猫関係も時々綴っていきます。 

パリ発おとなとこどものwebマガジン『chocolatmag』の編集長。 

http://www.chocolatmag.com/    

MilK JAPON WEB ダイアリー「パリの12ヶ月」 

http://milkjapon.com/writer/080_maikomatsunaga   

OPENERS BLOG 「パリところどころ」

http://m-matsunaga.blog.openers.jp/

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松永麻衣子

パリ在住ジャーナリスト

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