遊びながら香りの世界に浸れるミュージアムができた。

特集

昨年12月、香水美術館がパリにオープンした。場所はオテル・ブリストルの向かい側、中庭に建つエレガントなかつての個人邸宅だ。クリスチャン・ラクロワのクチュール・メゾンだった建物内である。

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左:17世紀の個人邸宅内にできたミュージアム。右:建物内、コースは3フロアに分かれている。

これまでパリの香水美術館はフラゴナールのメゾンによるものばかりだったが、ここは香水ブランドによる経営ではない。フランスの香水協会の支援を受け、ジャン・クロード・エレナ、マチルド・ローラン、エリザベット・ドゥ・フェドーなど16名の香りのエキスパートが科学面、文化面でのアドバイザーと参加して、香水の基本を子供も大人も遊びながら知ることができるように作られたミュージアム。それゆえ大人2人と子供2人(6〜17歳)あるいは大人1人と子供3人(6〜17歳)なら33ユーロと、ファミリー料金が用意されている。

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夢とフェミニニティにあふれる昔の香水のパッケージング。

地下は、古代エジプトから現代に至る香りの歴史のフロア。時代で変わってゆく香りの用途や、現在私たちが使う香水に至るまでをわかりやすく見せている。誘惑者のギャラリー、聖なる泉、キャビネ・ドゥ・キュリオジテ、フランス香水の発展の4つの部屋に分かれていて、 古代エジプトで人類による調合の初めての香りとされるキフィがどんな香りかを嗅ぐこともできれば、クレオパトラがいかにアントニーを香りで誘惑したかも知ることができる。

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地下、歴史のフロア。

上のフロアは21世紀テクノロジーを駆使したインスタレーションがさまざまあり、参加型となる。例えばボールに秘められた香料をあてるゲーム。バラやムスクなどのわかりやすいもの、ウードのように嗅いで後悔してしまう強烈なものまで、いろいろだ。カンバセーションというS 字型のソファに2人で腰掛けて、一方が送った香りの名前をもう一方があてる、という遊びも楽しい。元エルメスのパフューマーであるジャン・クロード・エレナやカルティエのパフューマーのマチルド・ローランが、香りについての質問に答える、というビデオが流れる部屋もある。

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いろいろ試してみることで、商品としての香水しか知らない人々には、香水以前の香料について多くの発見がある。

エントランス・フロアはコンセプト・ストアとなっていて、香りにまつわる書籍や香水が販売されている。いずれは建物の裏側に広がる庭の中にある温室でも、香りについてのイベントが行われるらしい。

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1階のコンセプト・ストア。

 

Le grand musée du parfum
73, rue du  faubourg St.Honoré
75008 Paris
開館 10:30~19:00(金〜22:00)
休)月
入場料 オーディオガイド付き15,40ユーロ(大人)
http://www.grandmuseeduparfum.fr

 

réalisation:MARIKO OMURA

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