サンジェルマンで、日本人写真家のモノクロ写真鑑賞。

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パリの11月の風物詩、PARIS PHOTOS 。国際的規模の写真のフェアで、ギャラリーや出版社などが参加して、毎年賑わいをみせている。20周年を記念する今年は、11月10日から13日までグランパレで開催される。入場料は30ユーロだ。

無料で写真を楽しみたいというのであれば、パリ市内のアートギャラリーに行くのがおすすめだ。芸術の都パリだもの、いつだって興味深い写真点が開催されている。

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サンジェルマンのジャコブ通りにあるギャルリー・エリック・ムーシェ。photo:Rebecca Fanuele

 

例えばサンジェルマン界隈で気軽に鑑賞できる、 タイプもキャリアも全く異なる日本人写真家の仕事をふたつ紹介しよう。

ひとつめはジャコブ通りのGalerie Eric Mouchet(ギャルリー・エリック・ムーシェ)で開催されている写真展『BARAKEI』。アルファベットで書かれるとピンとこないが、三島由紀夫を被写体にした細江英公の有名な写真集『薔薇刑』のことだ。作家の裸体をセンシュアルに耽美的に撮影した写真を集めたこの1冊は、1963年の刊行時、日本だけでなく海外でも話題となった。稀覯書として価値があがってしまったので、気楽に書店でパラパラできる写真集ではなかったが、昨年、三島由紀夫没後45周年を記念して、浅葉克己がデザインをした『二十一世紀版 薔薇刑』が発売された。といっても、これもなかなか高価な本なので、『薔薇刑』というタイトルは知っていても、実際はどんな写真なのかは見たことがない……という人が多いままではないだろうか。ちなみにプリントの販売価格は12,000ユーロから。

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細江英公が三島由紀夫を撮影した『薔薇刑』。カバーに使われた、もっとも有名な作品。photo :Eiko Hosoé

 

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女優の江波杏子や、細江英公がすでに被写体にした舞踏家の土方巽が『薔薇刑』にモデルとして参加した。photos:Eiko Hosoé

 

2つめは森田恭通……そう、デパートの伊勢丹の改装を手がけ、バカラの410灯というメゾン創業以来最大のシャンデリアをデザインしたデザイナーの。昨年に引き続き、今年もパリで写真展を開催する。PARIS PHOTO 内のタカイシイ・ギャラリーのブースでの展示は作品が少ないが、チョコレートのブティックPatrick Roger(パトリック・ロジェ)では、彼が昨年パリで発表した『Porcelain Nude』のシリーズの続編を多数展示するそうだ。デザインの仕事に不可欠な光と影に対するセンシビリティを生かしたモノクロの写真。パーフェクトなカーブを追い求める、という彼による女性の体の一部を切り取ったヌード写真はとても繊細でグラフィックだ。

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森田恭通『Porcelain Nude』より。彼の友人であるパトリック・ロジェがスペースを提供しての展示。

『BARAKAI 』展
12月23日まで開催
Galerie Eric Mouchet
45, rue Jacob
75006 Paris
営)11:00~13:00、14:00~19:00
休)日・月

『Porcelain Nude 』
Patrick Roger
2-4, place Saint Sulpice
75006 Paris
11月11、12日 12:00~19:00
11月13日 12:00~17:00

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