ランチ、ティータイム、ショッピング、ディナー......
新しくなったレ・アールに行ってみよう。

今週のPARIS

レ・アールとは中央市場の意味。パリでは12世紀から長いこと市のど真ん中にあり、パリの家庭やレストランの食を支えていたので、"パリの胃袋"と別称されていた。それが、1969年にオルリー空港の近くランジスに移転。市場の跡地はその10年後にフォロム・デ・アールというショッピングセンターに変身した。しかし、比較的早くに始まった建物の劣化とともに、レ・アールは治安の良くない避けるべき場所の代名詞となってしまい、すっかり寂れてしまっていた。

そのレ・アールが 5年以上の工事を終えて、この4月に新生オープンした(敷地内のネルソン・マンデラ公園はまだ完成していないが)。今回の一番の話題は波を打つように畝っているガラスの屋根だ。使われたガラス板は18000枚とか。樹木が森の上層部に形成する一種の天蓋を意味するラ・カノペという名前で、この屋根は呼ばれている。その屋根に覆われた地下3層に軒を連ねる文化施設やブティックを目当てに、こらから人がここに集まってくることだろう。今後レ・アールでの待ち合わせは、ラ・カノペの右側で、左側で、というような表現を聞くことになるかもしれない。

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レ・アールのカノペの昼と夜。屋根で覆われた下に、地下3フロアが広がる。

で、そのラ・カノペの向かって左側に、アラン・デュカスがプロデュースする21世紀のブラッスリーをうたうChampeaux(シャンポー) が4月11日にオープンした。昔日のブラッスリーを懐かしむようなノスタルジーはなく、かといって、今流行りのカフェといった風情もなく、まったく新しいスタイルのインテリアだ。180席という広い空間では、駅や空港で見上げる時刻表のように、メニューの掲示板の料理名がぱたぱたと音をたてて変わってゆくのが見ものだ。

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シャンポーの店内。8,60m×1,40mの掲示板が2枚、壁にかかったシャンポーの店内。ウォッカとお酒をミックスしたマルティーニのように、バー・メイドのマルジョレーヌ・アルパンによるオリジナル・カクテルも人気だ。

料理はブラッスリーの定番をスパイスや調味料で現代的に仕上げている。日替わり料理には、ピラフ添えの昔風仔牛のブランケット、川ますのクネルのナンチュアソースあるいはヴォロヴォンなど......そして、このブラッスリーではスフレがデザートだけでなく、料理メニューにも! 朝からノンストップ営業なので、食事時間を外しても、何かしらお腹を満たすことができるのもうれしい。天気が良い日は、テラス席に陣取ってカクテル・タイムも悪くない。

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左:パイ皮包みのパテ、ピクルス添え。右:エーグル・バールという白身魚メーグルの一種と焙煎したキノア。

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左:デザートのスフレは、オレンジ・コワントロー、ピスタチオなど。右:パリ・ブレスト。

Champeaux
La Canopée, forum des Halles ,porte Rambureau
75001 Paris
Tel. 01 53 45 84 50
www.restaurant-champeaux.com
営)8:00~24:00(木金土〜翌1:00)


ラ・カノペの向かって右側、つまりシャンポーの反対側に、これまた巨大なレストランZAがある。こちらはフィリップ・スタルクのデザインで長テーブルがずらずらと並べられた食堂スタイルだ。地上階のこのレストランの並び、ノヴォテルの向かい側には買い物好きを喜ばせるブティックが2軒。地下の店と異なり、自然光の射す空間が快適なので紹介しよう。

ひとつは、オードレーとロルナという若いふたりのパリジェンヌが9区ピガールにオープンした人気のコンセプトストアー「セット・サンク」の2号店だ。パリのコード番号75に由来する店名からもわかるように、バッグや靴、アクセサリー、文具などパリ・ブランドだけを集めている。この2号店のオープンを記念して、20名のパリのクリエーターたちによるここだけの限定品も販売中。

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ブルーが基調で、赤やオレンジ色がアクセントとなった店内。

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入り口正面のコーナーにパリ・ブランドの限定商品が勢ぞろい。

パリ・ブランドはモードアイテムだけに限らず。ピガール店のご近所のCollection Tの紅茶や、パリ市内で製造されるLes Confituries Parisのジャムも販売している。さらにこのブティックでうれしいのは、パティシエールのポーリーヌ・カブロルによるお菓子を味わえるティールームが併設されていることだ。買い物の合間に、朝食、ランチ、軽食、スイーツ......が楽しめる、

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のんびりしてしまいそうな居住性の高いティールーム。美味しそうなスイーツの罠にひっかかりそう! スコーンを頼むと、レ・コンフィチュリエ・パリのパリ産のジャムが添えられる。

Sept Cinq
26 rue Berger
75001 Paris
Tel. 09 83 00 44 01
営)10:00~20:00(月~土)、11:00~19:00(日)
無休
www.sept-cinq.com

その隣りは、オンラインコンセプトストアーとしてスタートした「レクセプション」のフラッグシップストアである。こちらはフランス・ブランドのセレクトショップ。360平米という広々としたスペースに並ぶのはAmi Alexandre Mattiussi、Carven、Jérome Dreyfuss......メンズもレディースあり、プレタもアクセサリーもあり。またモード関連だけに限らず、デザイン・アートプロダクトも取り扱っている。もともとがオンラインストアーなのでデジタルメディアに強いのも、レクセプションの特徴。ブティックで試着したいアイテムをオンラインで予約しておいたり、あるいはオンラインで注文した品のピックアップがブティックでできたり......。こちらでも、オープン記念に限定品を販売。Agnes b、Commune de Paris、Heimsonte、Tila March、Wanda Nylonといったフレンチ・ブランドによる、各自のサヴォワール・フェールを生かしたカプセル・コレクションだ

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フィリップ・リゾッティが手がけたシンプルな内装のゆったりとした店内。

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Maison Labiche、Apologieなどフレンチ・ブランドによるカプセル・コレクションより。5周年を記念して、フランスの夏に欠かせないアイテムが50点。


広い店内の一角に(といっても、4分の1以上も占めているのだが)、カフェ・レクセプションがあり、セット・サンク同様に買い物だけでなく、口福の時間を提案している。ここはLa Petite Tableの料理、Coutume Caféのカフェ、Gontran Cherrierのパンというように、パリ市内の日本人に馴染みのカフェとレストランの味を一度に賞味できるのがうれしい。

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ブティック内のカフェ・レクセプション。例えば、朝食にはアサイ・ボールやフルーツパン。ランチなら、ビーガンサラダやビーフのたたきなど。

L'Exception
24, rue Berger
75001 Paris
Tel. 01 40 39 92 34
営)10:00~20:00(月〜土)、11:00~19:00(日)
無休
www.lexception.com

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