パリ 11月のマルシェ 『ローズ色のピクルス』
パリのマルシェとレシピ。
初雪と共に寒さが増してきたパリ。セーヌ川沿いの街路樹や公園の木々も色づいてきました。
今日は、12区Bercyベルシーのマルシェへ。
日曜日ですが、早い時間から行列ができているのは、フランス産のBioビオ野菜を揃えている八百屋。旬を迎えた根菜や糖度が増してきたカボチャが並んでいます。
名産地アルデッシュの栗や南西部のくるみ、コルシカ島のナッツ、ノワゼット。
栗ご飯、くるみのケーキ、りんごのクランブルなど、秋になると次から次へと作りたいものが出てきて楽しい。
これもコルシカ島のみかん、冬がやってきました。
魚屋には、この夏のヴァカンスで沢山食べていたノルマンディー地方モン・サン・ミッシェルのムール貝Bouchotsが。小粒ながら旨味が詰まっています。今日の昼ゴハンは、ウニを買ってパスタにしよう。
“Fermier”(フェルミエ=自然飼育や無添加の農場産)、 “Maison”(メゾン=自家製)と聞くだけで、「おいしそう!」と期待が高まる。シャルトル近くの農場の地鶏、七面鳥、豚の専門店。日曜のみオープンの地味なスタンドながら、ここの味を知る近所の常連という女性が、来週の来客用に 鶏を一羽予約していました。
自家製Tripesトリップ(臓物)のテリーヌやパテ・ド・カンパーニュにも惹かれますが、豚肩肉の塊を購入。
チーズ屋には、冬になって出てくるのを楽しみにしている人が多い
Mont d’Orモンドール。
買い物が終わったら、帰りがけに紅葉が始まったBercyベルシー公園で一息。メトロ駅隣のBercy villageベルシー・ヴィラージュではブランチをとる人、早くもノエルのプレゼントの下見をする人達で賑わっていました。
今日は、旬の根菜のピクルスを。
ラディッシュは、葉が活き活きとした鮮度の良いものを選びましょう。
■『ローズ色のピクルス』
Pickles Rosés
*ピクルス液
酢(米酢、穀物酢、ワインヴィネガーなど)カップ1/2
水 カップ1
砂糖 大さじ2
塩 大さじ1/2
月桂樹の葉 1枚
粒コショウ 小さじ1
コリアンダー 小さじ1
1.ピクルス液の材料を小鍋に入れ中火にかけて、砂糖と塩が溶けるまで混ぜて火を止める。
2.好みの大根を薄切り(包丁かスライサーで)。
3.切った大根をビニール袋か瓶に入れて、①のピクルス液を注ぐ。
4.1時間くらいおけば、美味しく食べられるようになります。
これは根菜の美味しい時期に手軽に作れるのと、きれいな色はキッチンに並べて眺めているだけで良い気分。赤タマネギをマリネにするのもお薦めで、魚や肉料理に添えると酸味と色合いがアクセントに。
これから、ノエルや年末年始のおもてなしのテーブルが一層華やぎます。
■Marché Bercy マルシェ・ベルシー
Place Lachambeaudie75012 Paris
営)水 15〜20時/日7〜15時
メトロ)14番線 Cour Saint Emilion 駅下車
今年も東京・代官山で料理教室を開催いたします!!
●「ノエルと新年のおもてなし」
場所:代官山 AL Tokyo
日時:12月17日(土)11~14時/16時30分〜19時30分 の2回。
詳細とお申し込みはこちら
皆さまにお会いできるのを楽しみにしております!!
料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業 適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理 教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。2016年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。