いぬパリ

いつか一緒にジュデッカ島へ行こう

いぬパリ

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目を覚ますと、そこはヴェネツィアだった(なんちゃって)。
2月の週末に水の都を訪れました。ガラス越しに世界を見るような、寄せる波に合わせて、足元がいつも揺れているような。

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振り返ってみれば、こちらに暮らして十数年。仕事も含めて今まで一番足を運んだところは、パリを除けばヴェネツィアなんです。

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おお、我が心のふるさと、こちらに振り返っておくれよ、マ・ド〜ンナ〜♫←何の歌だよ。

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到着してすぐに、figaro.jpに連載されている内田洋子さんのコラムで知ったジュデッカ島へと渡ります。

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本島を見渡すジュデッカ島から。あちらも車が通らず静かですが、こちらはそれに輪をかけて、シンとしています。
耳を澄ませば、海が話しかけてくる声が聞こえそう。

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今回ヴェネツィアに来る前に、建築史家・陣内秀信さんの『ヴェネツィア 水上の迷宮都市 (講談社現代新書)』を読んできたのですが、その中で目に見える風景を「ランドスケープ」と言うのに対して、音の風景を「サウンドスケープ」と表現すると書かれていました。ヴェネツィアの音景が特徴的だと。車が走らないこの島で聞こえてくるのは、通り過ぎ行く船のエンジン音を除けば、光に合わせて表情を変える水面が揺れる音、教会の鐘の音、鳥の声、遠くで誰かが橋を渡る足音......。

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向かいの島へ人を渡す船が行ってしまえば、揺れる水面に合わせて、雲が夕暮れに染まる音まで聞こえてきそうです。

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さて、こちらは本島に戻って、フェニーチェ劇場隣にあるギャラリーをご紹介。ジュデッカ島出身である画家のエロス・ガスパリーニさんが全て絵を描いています。

EROS GASPARINI
住所:CAMPO SAN FANTIN 1894
http://www.erosgasparini.com

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広い空と、光に合わせて一瞬も姿をとどめない水の色。ジュデッカ島を訪ねてから彼の絵を眺めると、さっきまでの時間がそこに描かれているかのよう。エロスさんの絵は、パリのイタリア大使館にも飾られるそうです。今度パーティに出席した時に探してきますね←呼ばれてないから、そういうの。

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ヴェネツィアに来たらぜひジュデッカ島へ。空と海が広くて、気持ちの良いところでした。のんびり滞在できるなら、島に泊まって空と海を一日眺めていたい。次回はそんな静かな島から、今も古の技でゴンドラを作り続ける船大工をご紹介します。どうぞお楽しみに。

吉田パンダ

写真家。長年住んだパリを離れ、現在フランスはノルマンディー地方にて、犬猫ハリネズミと暮らしている。庭づくりは挫折中。木漏れ日とワインが好きで夢想家、趣味はピアノ。著書に『いぬパリ』(CCCメディアハウス刊)がある。instagramは@taisukeyoshida

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