パリジェンヌファイル#3 イリナ・オプティ=コニャール/DJ、アートディレクター
パリジェンヌに欠かせないのは、恋人とのヴァカンス
パリジェンヌファイル
パリジェンヌのライフスタイルにフォーカスしているこの連載。今回は、女性DJの第一人者として、さまざまなファッションイベントや話題のクラブで活躍するイリナ・オプティ=コニャールが登場。
モード、音楽、カルチャーなど、さまざまなジャンルに長けた彼女ならではの独特の視点で厳選した、おすすめのモノや場所を紹介します。
まずはパリジェンヌのマストアイテムから。
「長い時間をかけて、やっと最近自分らしいスタイルを見つけた」というイリナ。クラシックなデザインのバッグや、パリ発信の旬のシューズなど、身につけると気分がアップするような、頼りになるエッセンシャルアイテムを味方につけるのがマスト。Tシャツ+デニムのノームコアルックにぴりっと味つけをしたり、ヴィンテージドレスでレトロシックなスタイルに決めるなど、自由にモードを楽しむ。「そして、なにより大切なのは、背筋を延ばして歩くこと!パリの街並みに映える凛とした佇まいがあってこそ、パリジェンヌなのだから」。
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シューズ
パリ発のシューズブランド「アメリー・ピシャール」は、 ハンドメイドで作られるクオリティの高さと個性的な素材がお気に入り。 「シンデレラのような気分になれるから、ゴールドの靴が好き!」という彼女は、レイトナイトでDJをする時も、TVの撮影に行くときも、光る素材のシューズでガーリーな足元を演出する。
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バッグ
フランスでは18,25,そして30歳のバースデーは節目として盛大に祝うのが習慣。 シャネルのバッグは、両親からの25歳の誕生プレゼントで、 グッチのバッグは、おしゃれ好きな祖母から譲り受けたもの。 どちらも黒のクラシックなデザインだから今まではあまり使うチャンスがなかったが、30歳を過ぎた今は、ディナーやソワレに愛用している。
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フォト・マトン(証明写真)
パリジェンヌにとって欠かせないことを教えて? という質問に、「恋人とのプチ・バカンス」と即答したイリナ。 「大好きな人と時々パリを出て、非日常の空間で過ごすことが、 とても大切なことなの」。そして必ず旅先では、フォト・マトン(証明写真)を撮影するそう。ロンドンやモロッコ、南仏など各地で撮りためた小さなモノクロ写真は、ノスタルジックな雰囲気がお気に入りだ。
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香り付きキャンドル
パリ生まれのフランス人夫婦が4年前に、モロッコのタンジェで立ち上げた香りキャンドルのブランド「RÜMI1436」。洗練されたほのかな香りと、ポンポン付きのかわいいパッケージが好みで、タンジェに行くたびに購入してくるというイリナ。「"Fleur d'orange"(オレンジの花)の温かみのある香りは、これからの季節にぴったりで大好きなの」。
伝説のナイトクラブ「レ・バン・ドゥーシュ」で12年前にDJデビュー。 以来、ガールズDJの先駆者としてパリの音楽シーンで活躍している。 現在は、本業に加えて、南仏を舞台にしたTVドラマ「Plus belle la vie」 のアートディレクターに就任し、パリとマルセイユを行き来する多忙な毎日。
photos:MANA KIKUTA, realisation:HIROKO SUZUKI