Parisienne file.vol.6 カミーユ・セルメ/コレットショップスタッフ
パリのコレットスタッフがすすめる、パリジェンヌルックの今。
パリジェンヌファイル
パリジェンヌ流おしゃれのABC
ナチュラルメイクに口もとだけ真っ赤なリップ。
バーバリーとジーンズにコンバース。それだけなのに凛としたかっこよさ。
流行は気になるけれど、追いかけたりせずに、あくまでも自分らしいスタイルを貫く。
パリジェンヌっていう言葉の響きは、いつでも私たちをワクワクと魅了させてくれます。自由で気高くて、そして美しい彼女たち。そんなパリジェンヌが大切にしているおしゃれのあれこれについてご紹介します。
カミーユにとってのパリジェンヌってどんなイメージ?
「服装や雰囲気だけでなく、ひとつのエスプリのことだと思う。
すべてのことを受け止める潔さを持った人。メイクもヘアもファッションも決してtoo muchではない人。年齢に関係なく、何事にも自然体で振る舞える人。フラジルで繊細な部分と芯の強さを兼ね備えている人。そのすべてがパリジェンヌだと思うわ」。
そんな内側から醸し出す雰囲気が揃ってこそ、パリジェンヌらしいアティチュードがうまれるのかもしれない。
自然体なファッションで作るパリジェンヌスタイル
【MONKIのボンバージャケット】メンズライクなシルエットだけれど、ローズピンク×アイボリーのカラーコンビや、バックスタイルの刺繍でフェミニンな雰囲気を加えたデザイン。ネットショッピングで購入した、H&Mグループ"MONKI"のもの。
【ル・タヌアのバッグ】19歳の時におこづかいを貯めて初めて自分で買ったバッグが、このボストンタイプ。「当時、週末のバカンスや、南仏の実家へ帰る時に便利なバッグを探していて、クラシックなモデルならずっと使い続けられると思って選んだの」。今ではレザーが柔らかく馴染み、いい感じの風合いを出している。流行に関係なく大切にできる一品を持っていることもパリジェンヌのアティチュード。
【アトランティック・アスコリのドレス】コットンと麻のミックス素材でとにかく着心地がいい、アトランティック・アスコリのブラックドレス。シンプルなシルエットなのに、金のボタン飾りとアシンメトリーなリボンの繊細なディティールが大好きだそう。「自分らしく”黒”を素敵に着こなせる、それこそがパリジェンヌだと思うわ」。
【アディダスのスタン・スミス】これぞ、永遠のクラシック。とにかくパリをぐるぐる歩くのが好き!というカミーユにとって、スタン・スミスはおしゃれのマストアイテム。「サイドにグリーンのギザギザステッチが入ったデザインが可愛いくて、ひと目惚れだったの。アディダスの新モデルよ」。曇り空でグレーのパリの街並に、真っ白なスタン・スミスが美しく映える。
南仏アヴィニョン出身の25歳。モンペリエのビジネススクールで広告を学んだ後、渡米。NYの映画製作会社で9ヶ月間、映像の仕事に従事。 2013年、パリに戻り、2年前からコレットの販売スタッフとして働いている。近い将来、再びNYで、ムービー制作の仕事に戻る夢を持っている。
photos:AYUMI SHINO, realisation:HIROKO SUZUKI