Parisienne file.vol.7 ルシリア・シュネル/ギャラリーアソシエート
パリジェンヌが愛してやまない、宝物。
パリジェンヌファイル
何気ない、数々の出合いが宝物に
忘れられない思い出や、偶然出合ってから大切に身につけているもの。特別な理由はないけれど、なんだかずーっと手放せないもの。そんな愛してやまないとっておきのもの、だれにでもありますよね? 今回はイマドキパリジェンヌ、ルシリアの宝物について聞きました。
「毎日の暮らしの中で自分が心地よく快適に過ごせるためのモノ。それがわたしにとっての宝物です。たとえば、シンプルで美しいヴィンテージ家具や、小さな植物などインテリアとして眺めるだけでも気分がアップするオブジェは、居心地よい空間作りに欠かせない大切なもの。また、大好きなピンク色のステーショナリーグッズもバッグに入れて、必ず持ち歩いている宝物です」シンプル、ナチュラル、そしてコントラストを楽しむこと。この3つがライフスタイルの軸だと言うルシリア。それはまさに「パリジェンヌの定義」と同義なのです。
心地よい暮らしを作る宝物たち
【ローズ色のステーショナリー】ピンク色が子供のころから大好きだったというルシリア。「実年齢とは関係なく、心の中は永遠の13歳です(笑)。ローズ色からイメージする少女っぽさ、儚げなイメージに憧れがあるのです」。ピンクアディクトの彼女が愛用するのは、もちろんピンクのステーショナリーやiphoneケース。
【小さな植物】いつも身近に自然を感じていたいから、インテリアにグリーンを欠かさないそう。手入れに手間がかからないサボテンや観葉植物を選んで、リビングや寝室に飾っています。ガラスケースはeBayで見つけたアンティーク。
【ヴィンテージファニチャー】イタリア人デザイナー、ジャンカルロ・ピレッティのチェアや、50年代のフランス人作家、マテゴのブックスタンドなど、ミッドセンチュリーのデザインオブジェが大好きで、一点ずつじっくりと集めているそう。
【柴犬のリュンヌ】「ニースのペットショップの前を通りかかった時、一瞬で恋に落ちてしまったの!」運命のお相手は、メスの柴犬、リュンヌ。性格は独立心旺盛で、自分の気分で甘えたり、離れたりとまるでネコみたいなのだとか。カメラを向けた途端にカメラ目線でポーズを取る、お茶目でフォトジェニックなマドモワゼル。
ニース出身。2010年に渡米し、NYとLAのファッションデザインオフィスでインターンシップをスタート。2012年、パリに戻り、スタイリスト、モードブランドのコンサルティング、アートディレクターとして活躍。2016年8月にミッドセンチュリー家具とオブジェを扱うギャラリー「Ultra Moderne」を友人とともに立ち上げる。
photos:AYUMI SHINO, realisation:HIROKO SUZUKI