Parisienne file.vol.9 セリナ・ベリー / ファッションデザイナー
デザイナーセリナのパリジェンヌ流、春おしゃれ。
パリジェンヌファイル
春のおしゃれ計画は?
街路樹の花が咲き誇り、ようやく本格的な春の訪れを感じる4月のパリ。
カフェのテラスでは読書をしたり、友人同士で愉しげなおしゃべりに夢中になったりと、思い思いに寛ぐパリジャンの姿が増えてきました。そんなわくわくするこの季節、パリの女の子たちはどんなおしゃれをするのかしら? 今回はファッションデザイナーのセリナが登場します。
もともとモノトーンよりカラフルな色あい、無地よりストライプやグラフィカルな柄物が好みだというセリナ。
「でも、この春はいつもよりワントーン明るめの色にも挑戦したいです。ヴィヴィッドなイエローや、ピンクのグラデーション、そして赤も気になります。プリントは、リップ柄やボタニカルモチーフでハッピーな雰囲気の夢のあるスタイリングを楽しみたいですね」。
”色"をベースに遊んで、トレンドのロゴ入りTシャツやペタンコのミュールをコーディネート。自分らしさの中に旬の香りをひと匙。これがセリナの春のおしゃれ計画です。
この春はいつもより明るめのカラーにチャレンジ。
【クレージュのジャケット】「60年代はリベラルで軽やかなイメージ。その時代の女性の着こなしが大好きなんです!」まさにそんな気分にぴったりで、この春まっ先に選んだのが、クレージュのジャケット。シトラスイエローにエアリーなシルバーのスカートでフレッシュにコーディネート。
【リップ柄のドレス】2月にロンドンに行った時に見つけたドレスは、リッププリントがお気に入り。アイルランド発祥の大型ファッションチェーン店「primark(プライマーク)」のもの。シンプルなシャツドレスだから、さらりと一枚で着たり、ボトムにパンツを合わせてジャケットのように羽織ったり、いろいろな着こなしが楽しめる優れたアイテム。
【ルージュのシューズ】「わたしは身長が高いからあまりヒールの靴は履かないの。持っている靴の8割はフラットシューズよ」そんなセリナにとって、ペタンコでもシックに見える靴は大切なアイテム。ランバンのバレリーナタイプは、細すぎないつま先のフォームがお気に入りで、バッグポイントのパール飾りでレディな雰囲気が魅力。
【ピンク色のグラデーション】この春のトレンドカラー、ピンクも60'S風に着こなしたい!というセリナ。ボックスシルエットのスカートは、オリジナルブランド、ポール・ジゼルの新作。forever21のロゴ入りタンクトップの上からオーバーサイズのデニムジャケットを合わせる予定。コレクションしているヴィンテージのお花イヤリングでフェミニンにスタイリング。
美しい景観のシャンティイ城で有名なピカルディ地方で生まれる。ファッションスクールMODARTで服飾デザインを学び、フランスの大手ランジェリーブランド、エタムグループのUNDIZでランジェリーデザイナーとして活躍。2016年に自身のファッションブランドPaul Giseleを立ち上げた。 www.paulgisele.com
photos:AYUMI SHINO, réalisation:HIROKO SUZUKI