ホテルへBon Voyage

星のや東京が提案する「NIPPON キュイジーヌ」とは?

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「星のや東京」がオープンして以来、秘密裏に準備を整えていたというダイニングの料理。2016年7月20日の開業から7カ月目の2月初旬、やっと「星のや東京」の核となる料理「NIPPONキュイジーヌ」がマスコミにお披露目されました。季節ごとに旬の食材が変わるのは当然ですが、この早春の時期、3月1日付けでゲストに提供されるのは、華やぐ春にふさわしい彩り鮮やかなコース料理「KAKAWARI」でした。

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「星のや東京」の正面入り口、周囲は木立やベンチの置かれた都心の小さなオアシス。

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地下1階にあるダイニングルームの入り口。個室6室、テーブル席4、カウンターがある。

フランス料理の業界で気鋭の料理人として腕を振るってきた料理長、浜田統之氏が、新しいジャンルの料理に挑戦しようと考え出したのは、古くから日本の食文化を支えてきた“魚”に着目した料理でした。日本の豊かな海や清流で育つ魚と、滋味豊かな土地が育てる食材を用いて、その食材にかかわる人々の思いを料理に込めたという「NIPPON キュジーヌ」の誕生でした。

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「KAKAWARI」全9品コースの2つ目「石」五つの意志。五味(酸・甘・苦・辛・旨)をひとつずつ、料理に合わせ石の温度も変える気遣い。

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「汕」(サン)ゴマサバ。日本ならではのフランス料理といわれる「NIPPPONキュイジーヌ」の雅な代表的一皿。

もともとフランス料理の業界では知らない人はいない料理長。軽井沢の「ユカワタン」を切り盛りする中で、2年に一度開催される世界的コンクール「ボキューズ・ドール国際料理コンクール」では2013年大会に於いて、日本人初となる総合3位を受賞、魚料理ではトップの1位を受賞した実力の持ち主です。

料理長の鋭い感性により完成された「NIPPONキュイジーヌ」は、驚きと、斬新さと、繊細さと、そして美しさを持ち合わせたおいしい料理でした。食材が持つ特長、食材から発せられる“声”を一皿ごとに表現したという9品の魚料理のコース。肉が欲しいと思うことなく、楽しみながら最後の一品まで辿り着きました。日仏の融合とでも言うのでしょうか、洒落た日本料理か、日本料理のようなフレンチか、そのどちらでもなく、確かに新しい感性の料理でした。

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「温」鮟鱇。鮟鱇(アンコウ)のエキスにコンソメを加えたスープ。
旨味のスープ、器の底から溶け出す鮟鱇の肝、最後に生姜を加えて色々な口当たりと味が楽しめるスープ。

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「鮮」甘鯛と蕪。白木のお弁当箱から柚子の香りとともに現れる甘鯛の鱗焼き。鱗をそのまま米油でパリパリに仕上げ食感も楽しめる。

「星のや東京」には外国の方も多く滞在します。いま日本料理や日本自体が世界的なブームを起こしている中、こうして未来型の日本旅館に泊まり、新しいジャンルの料理をいただき、こだわりの器を愛でる。現代の日本の食文化は進化を遂げ、これほど洗煉されているのだという発信にもなるでしょう。

ところで「星のや東京」には、東京のど真ん中に湧き出る温泉があります。玄関に入ると包まれる白檀の美香、館内に漂うい草の香り、斬新な料理まで、日本の伝統を踏襲しながら未来の宿を融合させた新タイプの日本旅館が、世界の大舞台に向けて、東京から一歩ずつ歩みを始めました。(KS)

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地下のエントランスには大暖簾がかかる。

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温泉の引かれた大浴場。浴場の半分は露天風呂。

星のや東京
東京都千代田区大手町一丁目9番1
星のや総合予約:tel:0570-073-066
URL:http://hoshinoya.com/
客室:全84室
料金:1泊1室¥72,000~(税・サービス料10%込、食事別)
施設:温泉・メインダイニング・スパ・講堂
アクセス:東京駅丸の内北口出口より徒歩10分
東京メトロ大手町駅A1もしくはC1地上出口より徒歩2分

※無断転載禁止

せきねきょうこ Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。 世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。 スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。 ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com

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