京都上ガル下ガル
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新スタイルの町屋ステイで、憧れの京都暮らしを体験。

ホテルやゲストハウスなど、さまざまなタイプの宿泊施設がオープンラッシュの京都。チェックすべきは、古い町屋を改装した京都暮らしを体験できるような宿。昔ながらの風情が残る西陣に近頃オープンしたばかりの注目の3軒とは?

京都上ガル下ガル / January 10, 2017

四季十楽

12月1日、京都御所の西に誕生した「四季十楽」は、築100年近い歴史をもつ10棟の町家をリノベーションしたホテル。四季の歳時とともにある京都の暮らしを楽しんでほしいと、独自の「十楽」(10のおもてなし)を用意する。そのおもてなしを手がけるのは、クリエイティブディレクター後藤繁雄のキュレーションのもとに集った10人のクリエイター。朝食は料理家の冷水希三子、部屋を彩る草花は花屋「みたて」の西山隼人、家具セレクションは「ラウンダバウト」の小林和人など注目の顔ぶれが揃う。10棟はそれぞれ異なる表情をもつ洗練された空間に仕上げられ、自宅のように寛ぎながら心地よい時間が過ごせるはず。

161228SHIKI JYURAKU_0060.jpg1号の1階。壁に掛けられた写真は、アムステルダムを拠点に活躍する写真家、小山泰介の作品。小林和人が選んだ古今東西の家具が心地よく調和している。

161228SHIKI JYURAKU_0070.jpg1号の2階には居間やベッドルームのほか、ミニキッチンを完備。まさに暮らすような滞在を実現してくれる。ほかにミニキッチンがつくのは、10号のみ。

161228SHIKI JYURAKU_0101.jpg1号のバスルームは檜の浴槽。部屋によっては陶器の浴槽を備える。アメニティはオーストラリアのオーガニックコスメブランド「APPELLES」を用意。

161228SHIKI JYURAKU_0139.jpg5号は吹き抜けが開放的な造りで、1階がリビングスペースに。来春からは部屋でも、リラクゼーション専門の「WHOLE TREAT」のスパが受けられる。

161228SHIKI JYURAKU_0005.jpg朝食には季節野菜のポタージュやグリル、無添加ロースハムなど、からだに優しい料理が並ぶ。パンは京都市内のレストランへの卸を専門とする「吉田パン工房」、コーヒーは京都市北区のコーヒー焙煎所「サーカスコーヒー」、紅茶は芦屋の紅茶専門店「ウーフ」のダージリンティーなど、こだわりのセレクト。

161228SHIKI JYURAKU_0200.jpg朝食をいただくサロンは世界で活躍する建築家・田根剛のデザイン。落ち着いた雰囲気の客室とは一変して朱色に包まれた空間。ここには京都の老舗出版社「光村推古書院」の京都の伝統や文化、芸術を紹介する書籍も揃う。

161228SHIKI JYURAKU_0172.jpg連なる5棟が通路を挟んで向かい合うように建つ。庭木を手がけたのはプラントハンターの西畠清順。推定樹齢150年の珊瑚に自生した蘇鉄が奥で存在感を放ち、手前には木生シダのディクソニアを奥行きを感じさせるように配置。

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四季十楽
Shiki juraku
京都市上京区油小路下立売上ル近衛町165
tel:075-417-0210
チェックイン:15時 チェックアウト:11時
全10室 2名1室朝食付き¥37,000〜
カード:A、D、J、M、V
www.shikijuraku.com

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京旅籠むげん

オーストラリアや日本各地を旅して回った鹿児島出身の永留和也・愛零(あふる)夫妻。「旅を通じて得たものが私たちのベース。今度は私たちがターミナルのような存在になれたら」と、安政2(1855)年建築の町家を2年間かけて改装し、9月1日に宿をオープン。フローリングに布団を敷いた洋室、洞窟をイメージしたひとり部屋など、個性的な5部屋が揃う。欄間や襖の引き手など昔からこの建物とともにあるディテールを大切にしながら、テレビも時計も置かず、京都所縁のアーティストの作品が空間を飾る。旅館とゲストハウスの中間のような気取らないアットホームな雰囲気は、夫妻の人柄をそのまま映すかのよう。

161228MUGEN_0185.jpg書院造りの床の間や鳳凰を形どった欄間など、5部屋の中で最もオリジナルの要素を色濃く残す102号室。すべての部屋には浴槽かシャワーとトイレが付く。

161228MUGEN_0204.jpg天井を高くし、アジアンテイストでまとめられた2階の203号室。クッションは京都発のオリジナルテキスタイルブランド「SOU SOU」のもの。チェックイン時には、お茶と日替わりの和菓子がサービスされる。

161228MUGEN_0067.jpgおしゃべりが大好きという明るい愛零さん。おくどさんは手直しをされ、現役で活躍中。欄間のかけた文様は知人の金工職人に補修してもらったそう。

161228MUGEN_0246.jpg朝食(¥700)は、おくどさんに据えられた羽根釜で炊くご飯や自家製味噌の味噌汁、西京漬け専門店「一の傳」の西京漬け、「とようけ屋山本」の京豆腐など。

161228MUGEN_0052.jpg朝食をいただくダイニングスペースでは、自由に寛ぐこともできる。テーブルは檜とトチノキの1枚板を自分たちで探し、友人の木工職人につくってもらった。ここをはじめ、1階は客室すべて床暖房を完備しているのもうれしい。

161228MUGEN_0133.jpgぜひ訪れたいのが蔵を改装した宿泊客専用の「蔵Bar」。国産を中心に30種類以上揃えるウイスキーやビール、ワインなどがメニューに載る。クジラのオブジェが浮かぶ隠れ家のような空間で、ゆるりと旅の思い出に浸りたい。

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京旅籠むげん
Kyohatago Mugen
京都市上京区黒門通上長者町下ル北小大門町548-1
tel:075-366-3206
チェックイン:15時 チェックアウト:10時
全5室 2名1室朝食付き¥29,000〜
カード:A、D、J、M、V
www.kyoto-machiya-ryokan.com

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Campton 西陣

人気が高い町家の一棟貸しに、2016年春「ケンプトン」が新規参入。「京都の街並保全と町家の再生」をコンセプトに掲げ、古きよき町家の風情を大切に残しながら、設備は快適に整えているというのが特徴だ。その新たな棟が11月に西陣に誕生。土地に縁のある「有馬」「五辻」という名前を冠したふたつの棟は、同じ敷地内に建ち、通り土間を共有スペースとする。無垢材をふんだんに使った和の空間、手入れの行き届いた坪庭に心が安らぐ。「ファイバーアートステューディオ」のベッドリネン、高野槙の浴槽、今治タオルなど、ファシリティも上質なものを厳選。京町家の趣を暮らすように楽しみたいなら、おすすめの宿。

161228CAMTON NISHIJIN_0004.jpg丁寧な改装を経て「有馬」として生まれ変わった建物は、元母屋で、築130年以上の歴史をもつ。坪庭を望む和室には松本民芸家具のテーブルを配置。

161228CAMTON NISHIJIN_0178.jpg「有馬」の2階。もうひとつベッドルームがあり、最大9名泊まれる。

161228CAMTON NISHIJIN_0197.jpg「有馬」と離れの「五辻」ともにミニキッチンとダイニングを備える。食事は基本的につかないが、事前にお願いすれば仕出しを取ることが可能。

161228CAMTON NISHIJIN_0042.jpg「有馬」のバスルーム。高野槙の浴槽で、ゆったりと木の香りに癒されて。

161228CAMTON NISHIJIN_0051.jpgアメニティは「京都ちどりや」のオーガニックコスメをひと揃え。

161228CAMTON NISHIJIN_0110.jpgそれぞれの玄関に面したおくどさんや井戸が残る通り土間には、京たんすや箱階段をディスプレイ。古の暮らしを垣間見ることができる。

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Campton 西陣
Campton Nishijin
京都市東山区高台寺北門前通下河原東入鷲尾町512(ヘッドオフィス)
tel:075-533-7211
チェックイン:15時 チェックアウト:11時
「有馬」2名1室¥80,000〜、「五辻」2名1室¥64,000〜(ともに1部屋料金)
カード:A、D、J、M、V
www.kyoto-campton.com

 

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