京都上ガル下ガル
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身も心もほっこり温まる、冬季限定の絶品ぜんざい。

底冷えする寒い寒い京都の冬の楽しみのひとつが、この時期だけの温かい食べ物。その代表であるぜんざいが今回のテーマ。数ある甘味処からとびきりおいしいぜんざい3種を厳選しました。和菓子屋や小豆専門店にルーツにもつお店ゆえ、その味わいは格別です!

京都上ガル下ガル / February 12, 2017

中村軒

明治16(1883)年の創業以来、「なつかしい昔の味、あっさりした美味しさ」を大切にし続けている中村軒。名物の麦代餅をはじめ、四季折々の和菓子や甘味が幅広く愛されている。冬の人気メニューのぜんざいは、北海道産小豆を昔ながらのおくどさんで、上木(クヌギの割り木)を燃やしてじっくり炊き上げたもの。粒を残したふっくらやわらかい小豆と澄んだ汁はやさしい甘さで、そこに浮かぶお餅がまた絶品。滋賀県産の最高級もち米を使ったお餅で、風味豊かでコシが強く、よく伸びる。食べごたえのあるお餅とたっぷり量で、おなかも心も満足すること間違いなし。11月から2月のみの白味噌雑煮も要チェックだ。

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「ぜんざい」¥790。大きめのお椀にたっぷり供されるのが嬉しい。自家製昆布は山椒が効いていて、箸休めにぴったり。秋冬メニューは4月初旬まで。

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饅頭屋として創業した中村軒。建物は明治37(1904)年に建てられたもので、店頭では季節のお菓子を売り、奥の座敷が茶店スペース。夏のかき氷も人気。

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名物の麦代餅(むぎてもち)は、昔から田植え時期の間食として食べられていたもので、代金がわりに麦と物々交換していたことから命名。弾力のあるお餅とやわらかく炊いた粒餡、香ばしいきな粉の香りがバランスよく、懐かしい味。

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以前は住居として使っていた部分を茶店として開放。中庭が望め、落ち着く雰囲気。3月は雛人形、5月は大将人形など、季節を感じさせる演出も。

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店内の囲炉裏は桂大橋改修の時の廃材を使用したもの。周囲には緋毛氈(ひもうせん)がかけられた長椅子が置かれ、昔ながらの茶店の雰囲気を味わえる。

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中村軒
Nakamuraken
京都市西京区桂浅原町61
tel:075-381-2650
営)9:30〜18:00(17:45 LO) *販売7:30〜18:00
休)水(祭日は営業)
カード不可
www.nakamuraken.co.jp

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月ヶ瀬 堺町店

「あんみつの月ヶ瀬」として知られるこちらは、昭和元年(1926)創業の京菓子司「若狭屋吉勝」に併設した小さな茶房が始まり。当時より味にうるさい京都人を虜にしたあんみつは、いまも看板メニュー。「寒天多め」「求肥抜き」など好みのアレンジをオーダーする常連さんがいるのも微笑ましい。ここでぜひ試してほしいのが粟ぜんざい。京都府宮津市や岩手県でつくられる粟にお餅を混ぜ込んだ粟餅に、熱々に練り上げたこし餡をかけたもの。プチプチした食感の粟餅となめらかなこし餡が相性抜群。ほくほくと温まり、一度食べれば癖になるおいしさだ。カジュアルな雰囲気のなか、家庭的なサービスにも癒される。

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「粟ぜんざい」¥1,080。熱々のこし餡を粟餅に絡めながら食べると、あっという間に完食してしまう。温かいぜんざいやお汁粉は10〜4月の限定メニュー。

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自然光がたっぷり入る明るい店内。気軽なテーブル席でくつろげる。

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厳選した上質な材料を使ったお店自慢のあんみつは手土産に持ち帰る人も多い。持ち帰り用の白玉ぜんざい¥594、あんみつ¥540、ところてん¥432

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丹波大納言小豆「春日」や宮津産の粟など、原料をカウンターにディスプレイ。

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マンションの1階という立地。堺町通から1本入ったところに入口があり、隠れ家っぽい雰囲気。店名は、高貴な梅の香りを好んだ初代が梅の名所から命名。

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月ヶ瀬 堺町店
Tsukigase Sakaimachi
京都市中京区堺町通御池下ル丸木材木町675
アーバンライフフォルムズ烏丸御池103
tel:075-212-1959
営)12:00〜19:00(18:30 LO)
休)水、第一木(祭日は営業、翌日休み)、ほか不定休あり
カード不可
www.tsukigase.jp

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茶寮 宝泉

本わらび粉を使ったできたてぷるぷるのわらび餅で人気が高い茶寮ながら、「あずき処宝泉堂」と冠につくように元来は小豆屋として創業。2003年に小豆のおいしさをもっと知ってほしいとオープンしたのがこちらだ。注目は、ほかでは見られない白小豆を使ったぜんざい。白小豆は栽培が難しく、小粒で収量も少ないことから稀少で高価。ここでは丹波産の最高級の白小豆を2日半かけてじっくり炊き上げ、ふわっとやさしい甘みに仕上げている。近江米の羽二重もち米を使い、直火で香ばしく焼いたお餅は、やわらかくとろけるような食感。丁寧につくられたぜんざいと眼前の美しい日本庭園で、冬の京都を堪能して。

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「丹波白小豆ぜんざい」¥1,050。出汁のように澄んだ汁とやさしい甘みがなんとも上品。箸休めには商品でもある「手いり焙煎丹波黒」の塩味を。4月まで。

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築100年以上の数寄屋建築の建物を美しい日本庭園が取り囲み、落ち着いた風情が漂う。どの席も庭を望めるようにゆったりレイアウトされている。

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入り口すぐの販売スペース。葵の文様を丹波大納言小豆で仕上げた「賀茂葵」は代表商品。掛け軸や花など、四季折々のあしらいにも京都らしさが漂う。

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210坪の敷地に建つ立派な数寄屋建築。場所は下鴨神社の北側に位置し、すぐ近くには最高級丹波大納言や黒豆を使った和菓子を扱う「宝泉堂本店」がある。

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建物を取り囲む日本庭園は、春は苔の新芽、夏は青紅葉、秋は紅葉、冬は雪景色と、季節ごとに異なる表情を見せる。庭に出て散策することも可能。

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茶寮 宝泉
Saryo Housen
京都市左京区下鴨西高木町25
tel:075-712-1270
営)10:00〜17:00(16:45 LO)
休)水、木(祭日は営業、翌平日休み)、ほか不定休あり
カード不可
www.housendo.com

 

 

texte:NATSUKO KONAGAYA

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