マイリップ、マイストーリー。 青柳文子が手にした、憧れのシャネルの赤いリップ。
Beauty 2017.10.21
おしゃれなあの人は、リップとどんな出合いをして、いまどうつけているの? それぞれの物語に、自分も一本の運命リップと出合いたくなるはず。モデル/女優の青柳文子にとって、憧れの存在だったシャネルの赤を手にしたのは、お腹に子どもを授かった時だった。
シャネル
ルージュ アリュール ヴェルヴェット 38
青柳文子(モデル/女優)
シャネルの赤リップを使って許されるのは大人の女だけだと、なんとなく自分の中での決まりのようなものがあった。周りの友達や年下のモデルが使っていても、私にはまだ早いような気がして、ずっと避けていた。そんなことも忘れていた29歳のある日、お腹に子を宿していた私はふと、もういいんじゃないかと思えた自分がいることに気付き、自然にこの赤を手に取る日がやってきた。鮮やかな赤に少し深みのあるその色は、つけていると何度も褒められる。お腹の中の子が出てきてくれたいま、自信を持ってこの赤を纏える自分になれていることが何よりうれしく、それは君のおかげだよと心の中で唱えながら、いつかくる君のシャネルデビューの日に想いを馳せている。
ベルベットのようなしなやかなマット感と、ディープレッドの濃密な発色のバランスが美しい。¥4,536
Fumiko Aoyagi
1987年、大分県生まれ。雜誌のほか、映画、TVドラマ、バラエティ番組、アーティストMVなど多方面で活躍。執筆業ほかさまざまな分野で才能を発揮し、20代女性の支持を集める。
Instagram: @aoyagifumiko
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*『フィガロジャポン』2017年10月号より抜粋
photos : JOHN CHAN