メイドインニッポンの和コスメを選ぶ理由。<華密恋 編> 国産カモミールのエナジーを全身で体感。

Beauty 2017.12.01

国産原料を主成分とする、日本生まれのスキンケアがおもしろい! フィガロジャポン1月号「メイドインニッポンの和コスメを選ぶ理由。」番外編として、注目ブランドのものづくりの背景に迫ります。

■ カモミールの生命力に魅せられて。

華密恋(かみつれん)が誕生したのは1982年。創業者である先代の北條晴久が、漢方やハーブの恩恵に着目し、薬効効果の高いカモミールの研究に着手したのが始まりだ。国産カモミールのエキスからつくった入浴剤からスタートし、2年後、故郷の長野県・北安曇郡池田町に、カモミール畑、カミツレエキスをつくる自社工場、華密恋の湯(カミツレエキス風呂)を体感できる宿「八寿恵荘(やすえそう)」をつくり、この地を「カミツレの里」と名づけた。それを娘である北條裕子代表が受け継ぎ、守り続けている。

有機栽培にこだわったカモミールは、エキスを搾った後も土壌改良剤として利用。また自社で育てた米のもみがらを焼いてつくった焼きヌカを畑にまくことで土壌内の微生物を増やし、カモミールが健全に育つ循環型農業を目指している。

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季節によって違う表情を見せるカモミール。初夏の満開時には、朝は黄色く、日中は真っ白いカモミール畑に。そして秋には緑に変化。爽やかな風に乗って漂うカモミールの香りは格別。

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カモミールの種子は自家採種。毎日丁寧に観察し、声をかけて大切に育てているという。カモミールは花だけでなく葉や茎まですべて使用するので、収穫は根元から手作業で行う。これがかなりの重労働!

■ 35年変わらぬ独自の非加熱製法で抽出。

木の温もりいっぱいの工場。華密恋がつくられる工程のすべてを目で見て、安心な製品だと理解してもらえるように、営業中は誰でも見学可能になっている。製造で最もこだわっていることは、非加熱製法で成分を壊すことなく最大限引き出すこと。カモミールの花、葉、茎のすべてからエキスを抽出しているのが特徴で、収穫も、乾燥も、抽出時に搾るのも人の手によって行う。余計なものは一切入れず、できるだけシンプルかつ丁寧な昔ながらの製法で、時間も手間も愛情も惜しみなくかけてつくられるのが、華密恋のカミツレエキス。だからこその凝縮度なのだ。

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収穫したカモミールは、一度天日干しにし、その後ハウスでしっかり乾燥させて、細かく刻んで保存。製造するたびにタンクに注ぎ、溶媒に浸出させる。これらのプロセスはすべて手作業。ステンレスタンクには生産者の名前を明記し、厳正に管理。

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撹拌して十分つけ込み熟成させたカモミールを一度搾ってから、もう一度カモミールを入れて熟成させるという2ステップ。独自の非加熱製法は、時間も手間も暇もかかるここだけのオリジナル。

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発売以来、ロングセラーアイテムのカミツレエキス100%の入浴剤。合成香料、合成着色料、鉱物油、合成保存料などの化学成分は一切使わずに、時間をかけて抽出したカミツレエキスを高濃度で配合した入浴剤。乾燥肌や敏感肌の人、湿疹のケアにも使える。カモミールリース柄はいまだけの限定パッケージ。華密恋薬用入浴剤 400㎖ ¥2,376

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カミツレエキスを50%と高配合し、安曇野で育てられたわさび葉エキスを加えた頭皮用ローション。カモミールとわさび葉の保湿効果で頭皮を整え、毛髪にハリとコシを与える。華密恋ヘッドマッサージローション 130㎖ ¥2,700

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濃密なカミツレエキスが全アイテムの中でいちばん多く配合されているバーム。ホホバ油やシアバターなど、保湿力の高い植物オイルもたっぷりブレンド。なめらかな感触で肌を柔らかく整え、しっとり潤わせる。華密恋スキンバーム 25g ¥2,160

■ 究極のリラクゼーションスポット、八寿恵荘。

創業当時からカミツレエキスをたっぷり入れた浴場をつくり、地域の人に親しまれていた八寿恵荘。日本初のビオホテル認証を取得し、生まれ変わったのは2015年のこと。施設の建材や内装材から、ベッドリネン、バスタオルの素材、アメニティ類、食事やドリンクなどすべてにこだわり、ストレスをリセットする癒やしの宿としてリスタートした。ここでゆったりと過ごす時間には、何ものにも代えがたい価値がある。

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宿の建材は、地元長野県の無垢材を使用し、接着剤も自然由来のものを使っている。薪割り&かまど炊飯や夕涼み散策ツアーなど、季節に応じたイベント・体験プログラムもあり、アロマトリートメントも行っている。1名 ¥14,040〜¥19,440(2食付き、季節変動)。

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寝具やバスタオルはすべてオーガニックコットン。布団は中綿までオーガニックコットン100%という贅沢さ。枕カバーはカミツレ染め。

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食事は、自社農園の無農薬野菜を中心に、オーガニックの調味料で味つけ。お米も自社で無農薬栽培したものを出している。

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カモミール畑を眺めながら、カミツレエキスたっぷりのお湯に浸かることができるのが、宿の魅力のひとつ。浴場や床暖房の熱源となるボイラーには、地元で不要になった木材チップを使用し、環境にも配慮。

●問い合わせ先:
カミツレ研究所
0120-57-8320(フリーダイヤル)
www.kamitsure.co.jp

texte:NAOKO KUBO

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