夏に役立つ、デリケートゾーンのケアと正しい知識。 なぜデリケートゾーンは専用ソープで洗う必要があるの?

Beauty 2018.07.17

夏はシャワーを浴びる回数が増えるけれど、身体を洗うボディソープとデリケートゾーン用ソープをきちんと使い分けている人は、まだまだ少ない様子。専用ソープ以外でデリケートゾーンを洗い続けるとトラブルに発展することも。産婦人科医のよしの女性診療所院長・吉野一枝先生に、正しいケア方法を聞きました。

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刺激が少ない石けんで、やさしく洗うのが正解。

文字通り、体の中でもっとも大切でデリケートな部分なのに、正しい洗い方を誰も教わっていないのが問題。

「デリケートゾーンは、肛門や尿道が近く雑菌だらけの環境ですが、膣内にデーデルライン桿菌という善玉菌が存在し、pH3.5~4.2程度の酸性に保つことで自浄作用を発揮し、雑菌の侵入や繁殖を防いでいます。ボディ用の石けんで洗うと、アルカリ性に傾き、いい菌が減って常在菌のバランスが乱れることで、雑菌が繁殖。匂いやかゆみ、おりものが増える原因に。また洗浄力の強い石けんを使うと乾燥も進みます。外陰部は薄く弱い粘膜。刺激が少なく、pHを酸性にキープできるデリケートゾーンに適したソープでやさしく洗いましょう」(吉野先生)

ちなみに膣内までは洗う必要がなく、携帯ビデもおすすめしません。シャワートイレのビデは、弱いパワーで温度を低めに。

吉野一枝先生
よしの女性診療所院長。産婦人科医。臨床心理士。婦人科系疾患はもちろん、心や体の悩みなど女性の人生にやさしく頼もしく寄り添うドクター。生理、妊娠、ホルモンバランスやピルの処方も気軽に相談できる。
著書に『40歳からの女性のからだと気持ちの不安をなくす本』(永岡書店刊)など。
www.drkazue.jp

photo:©Juice Images/amanaimages, texte : ERI KATAOKA

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