まとめ髪の女王、ダイアン・クルーガーのスタイル集。

Beauty 2019.08.02

抜群のファッションセンスで知られるダイアン・クルーガーは、洗練されたヘアスタイルにも定評がある。ルーズなまとめ髪、ショートボブ、ブロンドから赤毛まで、レッドカーペットでもスクリーンでもさまざまなヘアスタイルを披露してきた。7月に誕生日を迎えたばかり、そして最新作『マーウェン』(ロバート・ゼメキス監督作)が日本でも公開中の彼女、その多彩なスタイルを振り返る。

190724-les-plus-belles-tenues-des-celebrites-aux-cfda-photo-6.jpgジェイソン・ウーのドレスにきっちりと結ったまとめ髪が映えるダイアン。(アメリカ・ニューヨーク、2019年6月)photo : Getty Images

ダイアンの出身はドイツ。バレリーナを志しながら不幸にも転倒事故に遭い、その道を断念するものの、モデルに転身。次いで2002年の『ザ・ターゲット』で長編映画デビューし、完璧な美貌で瞬く間に名声を得た。

常に凛とした気品を漂わせながら、母国ドイツ、第2の故郷フランス、生活拠点のあるアメリカを行き来するダイアンは現在43歳。2013年にシャネルのミューズに抜擢された彼女のヘアスタイルは多くの関心を集め、たくさんの女性たちがお手本にしてきた。そのいくつかを振り返ってみよう。

金髪美人

ダイアンの定番ヘアといえば、抜けるように白い肌に映える見事なブロンド。この髪色は彼女のスタイルの一部になっており、ブロンドのトーンもこれまでほとんど変わっていない。若い頃は明るい栗色のヘアだったが、2000年初頭にブロンドに染めて以来、2006年に赤毛でレッドカーペットに現れたのを唯一の例外として、ずっと金髪で通している。最近はレッドカーペットに登場するたびに新しい髪色に挑戦する女優が多いなか、ダイアンはブロンドへのこだわりを貫いている。

エレガントなボブ

ブロンドのロングヘアの印象も強いが、長めのややルーズなボブが彼女のお気に入りのスタイル。端正な顔立ちによく似合うこのカットは、ブロンドと同じく彼女のトレードマークのひとつだ。デビュー以来、レッドカーペットでも日常でも、ストレートやウェーブのさまざまなアレンジボブを披露してきた。

アイデア満載のシニョン

ダイアンのヘアスタイルで最も印象深いのは、なんといっても、あのほれぼれするようなシニョンだ。20年にわたって彼女のヘアスタイリストを務めるペリーヌ・ルージュモンが提案するまとめ髪アレンジは、カンヌ国際映画祭後に女性誌で発表されるベストヘアスタイルの上位に必ずランクインする。私たち素人のテクニックでは、大雑把なお団子ヘアを作るのが精いっぱいだけど、毎回その美しいアレンジには目を見張る。三つ編みやねじり編みを駆使した多彩なまとめ髪のバリエーション、カラーリボンを編み込んだアレンジ、無造作なウェーブ、エレガントな前髪など、次から次へと新鮮なアイデアを提供してくれるダイアン。彼女には「完璧なまとめ髪女王」の称号を進呈したいくらい。ヘアスタイルのあまりの見事さに、彼女の隙のない着こなしをつい見逃しててしまうことさえあるほどなのだ。

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190724-01.jpg栗色だった16歳の頃のダイアン。(1992年8月)photo : Getty Images

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190724-02.jpgダイアンのトレードマーク、サイドにポイントを置いたヘア。2000年代には前髪のあるスタイルにも挑戦。映画『ムーラン・ルージュ』プレミアにて。(フランス・カンヌ、2001年5月)photo : Getty Images

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190724-04.jpgごく短い期間、赤毛にしていたことも。編み込みまとめ髪アレンジ。(フランス・カンヌ、2005年5月)photo : Getty Images

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190724-05.jpgゆるいポニーテール、そしておなじみのブロンド。シャネルのクルーズコレクションにて。(フランス・パリ、2007年5月)photo : Getty Images

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190724-06.jpg前髪をヘアピンで留めただけのストレートボブ。数少ない失敗ヘアのひとつ。(2008年12月)photo : Getty Images

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190724-07.jpgミニマルなまとめ髪。ここでもヘアピンが使われている。(2008年10月)photo : Getty Images

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190724-08.jpgサイドでゆるく三つ編みにした、シックな無造作ヘア。ダイアンらしいシンプルだけど効果の高いスタイル。(フランス・カンヌ、2009年5月)photo : Getty Images

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190724-09.jpgボリュームを出したビーチヘア。ピープルズ・チョイス・アワード授賞式にて。(アメリカ・ロサンゼルス、2010年1月)photo : Getty Images

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190724-10.jpgヴィンテージ感が漂う、1940年代風グラムールなふんわりウェーブ。ルクレチア・マルテル監督とミュウミュウのコラボレーション映画、『ムータ』のプレミアにて。(2011年7月)photo : Getty Images

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190724-11.jpg顎を引いた美しい姿勢に、高い位置できっちりとまとめたシニョンが映える。シンプルながら完璧なスタイル。amfARガラパーティにて。(アメリカ・ニューヨーク、2011年6月)photo : Getty Images

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190724-12.jpgベレー帽に低めのサイドポニーテールで、フレンス風の装い。シャネルのオートクチュールコレクションにて。( フランス・パリ、2012年7月)photo : Getty Images

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190724-13.jpg前髪を無造作に流した、グラムロック風のセクシーなまとめ髪。(2012年11月)photo : Getty Images

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190724-14.jpg三つ編みを細く結った、複雑で上品なシニョン。(アメリカ・ロサンゼルス、2014年3月)photo : Getty Images

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190724-15.jpg思わず二度見してしまう複雑さ。2種類の編み込みアレンジ。テレビドラマ「ザ・ブリッジ」シーズン2のプレミアにて。(2014年7月)photo : Getty Images

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190724-16.jpg麦わら帽子と夏らしい田園風ウェーブヘア。(2015年5月)photo : Getty Images

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190724-17.jpgヴェネツィア国際映画祭のレッドカーペットで披露したのは、ねじり編みにリボンを巻きつけたアレンジ。(イタリア・ヴェネツィア、2015年9月)photo : Getty Images

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190724-18.jpg白いライラックを飾ったゆるいまとめ髪。逆サイドはルーズに流して。METガラにて。(アメリカ・ニューヨーク、2015年5月)photo : Getty Images

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190724-19.jpgおしゃれでお茶目な女子にぴったりのハーフバンアレンジ。(2015年11月)photo : Getty Images

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190724-20.jpgカリーシ風三つ編み。ダイアンはまさしく、レッドカーペットのヘアスタイルの女王。(アメリカ・ロサンゼルス、2016年2月)photo : Getty Images

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190724-21.jpg時代を超越したウェーブヘアで、グラムールな雰囲気を演出。(アメリカ・ニューヨーク、2016年4月)photo : Abaca

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190724-22.jpg無造作なまとめ髪も絵になる。映画『潜入者』プレミアにて。(アメリカ・ニューヨーク、2016年7月)photo : Abaca

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190724-23.jpg2017年にはショートボブに再挑戦。今回はロックテイスト。(アメリカ・ロサンゼルス、2017年1月)photo : Abaca

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190724-24.jpgロマンティックとアバンギャルドという対照的なふたつのテイストが共存する、非構築的なポニーテール。(フランス・カンヌ、2017年5月)photo : Getty Images

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190724-25.jpg時を経て、彼女のショートボブは少しずつ短くなったけれど、いつもの通りよく似合ってる! ザール賞授賞式にて。(フランス・パリ、2018年1月)photo : Abaca

texte : Maud Darbois (madame.lefigaro.fr)

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