「臓活」で、ストレスに負けない身体づくり 「最近、物忘れがひどい」なら、血の巡りを促して!

Beauty 2020.04.17

多忙な現代人にとって、時々「うっかり」何かを忘れてしまうのは、ある程度仕方のないこと。でも、あまりにそれが続く場合、「五臓」の機能低下が関係しているかもしれません……! 改善法を、中医学の専門家である尹生花先生に教えてもらいました。

最近、物忘れがひどいんです。最初は、買い忘れなど些細なことでした。でも近頃は友だちとの約束や、美容院の予約をうっかり忘れることがあって……。いまは毎日スケジュール帳を確認しないと不安。いつか仕事で大きなミスをしないかと、心配しています。

 

尹生花先生

頭が常にフル回転の方に多いお悩みですね。神経を使いすぎると、脳の活動を司る「心」が消耗し、記憶力にも影響が出ます。また緊張やストレスが続くと、血の巡りを司る「肝」も弱りますから、まず頭と身体を休ませることが大切。そのうえで、心に繋がる経絡を刺激して、血の巡りを促してあげましょう。

 

頭に十分な血が巡らないと、記憶力や頭の回転が低下してしまう。「血の巡りには『心』と『肝』の両方が関係しています。働きすぎて消耗すると、血脈を司る心の働きも、血を貯蔵して巡らせる肝の働きも滞りがちに」と、尹先生。物忘れが続くようなら、まずは心身を休めること。一日の中で心を司る時間帯である11時~13時の間に、短時間でも休息を取り入れてみよう。「心に繋がる関節の刺激は、気や血の滞りを解消します。身体の末端である頭にも、十分なエネルギーが届くはず」(尹先生)

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「心」を養生するワンポイントケア

肘の下側をパッティングして、「気」「血」の循環を高める。

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「心」に繋がる関節は「肘の下側」。左手をまっすぐ伸ばし、右手を軽く握って、肘の下側をポン、ポンと20回程度たたき上げよう。反対側も同じように繰り返して。関節をたたくことで、「気」や「血」の滞りを解消し、身体の末端である頭部にもエネルギーを届けたい。

10分間の「お昼寝タイム」を。

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© Rainer Berg/Westend61/amanaimages

中医学において、「心」に対応する時間帯は11時~13時。この時間は一日の中で心の働きが最も活性化し、血の巡りが良くなるといわれている。ランチ休憩中に10分程度、デスクで昼寝を取り入れてみよう。頭がスッキリして、午後からの作業も効率よく進むはず。

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尹生花 Yin Seika
北京中医薬大学博士課程修了。医学博士。美容健康サロン「BHY」代表。中医学の深い知識に基づき、いち早く「身体の内側(五臓)と肌の相関関係」に注目。鍼灸や漢方アロマを融合した独自の施術や、生活習慣のアドバイスを実践。身体を根本から立て直すメソッドが、多くの女性に支持され、最近ではその普及にも力を入れている。近著に『みんなの臓活』(ワニブックス刊)
www.bhy.co.jp

疲れて怠けている五臓を活性化させる「臓活」特別講座も開講中!
詳しくは下記をご覧ください。
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illustration:NAGISA HAMADA, texte:NAMIKO UNO

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