ボーテスターが実践する、サスティナビューティ【ライフスタイル編】 ファッションや食、エネルギーもサステイナブルな選択を。
Beauty 2020.09.30
フィガロジャポン11月号では、「自分も周りも美しく、いま“サステナビューティ”。」と題して、ボーテスターたちが注目し実践する、新しい時代の「美しさのあり方」を特集しました。madameFIGARO.jpでは、ボーテスターのサステイナブルなライフスタイルをさらに深掘り! ファッションや食、移動手段など、毎日の生活で彼女たちが実践していることとは?
長く大切に使いたいから、リメイクやリユースを活用。
“シンメ”は、長くつき合ってもらえるものづくりを心がけています。ブランドの核であるジーンズがそうであるように、ワンシーズンで終わりではなく、来年も再来年も、その先も着たいと思ってもらえるものを、本当に必要としてくれる人にお届けしたい。制作工程でもできるだけ無駄を省くよう、型や量をミニマムに、完成までのサンプルを少なくする工夫を取り入れています。
板谷さんがプロデュースするライフスタイルブランド「シンメ」は、着心地の良さと抜け感のあるシンプルなデザインが魅力的。左:ストライププルオーバー、ストレートウォッシュデニム 各¥27,500 右:スカラエンブロイダリーシャツ、モンローデニム 各¥27,500/以上シンメ(チェルシーフィルムズ)
服はいいものを長く使いたい派で、それがサステイナブルに繋がるのかなと思っています。いいものとは、有名なブランドではなく、制作者の意識や制作過程などを含むすべての行程に共感できるもの。私にとっての価値ある存在です。
洋服が大好きなので、捨てるのが心苦しくて。まめに手入れをし、リメイクして使い続けています。最近は背中が開いたビートルズのダメージTシャツをチクチクお直ししました。背中をどれくらい開けるとか、ところどころ開いた穴をどう生かすかなど、バランスを考えるのも楽しくて。古着としては何の価値もないTシャツですが、私にとっては愛着が湧く特別な一着になりました。
左:リメイク前は、背中がぱっくり開いていたTシャツ。背中をつめ、サイドや正面に開いた穴などを、バランスを見て調整。右:リメイク後は、味のあるダメージに。photo:REI SHITO
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ファッションはヴィンテージものに注目しています。愛着があって頻繁に使うものは、くたびれるのも早いんですよね。それでも使い続けたいものは、リメイクしたり、カラーを染め直したりして大切に使い続けます。
カラーを鮮やかなオレンジに染め直したバレンシアガのバッグと、ハンドルの革をリメイクしたセリーヌ。いずれもパリで購入し、長年使い続けているそう。photo:SAWAKO ABE
着なくなった服はH&Mのリサイクルに持っていきます。そのほかにも、使い終わった瓶を花瓶にしたり、紅茶の空き缶などを子どもたちが工作に活用するなど、家族と一緒にリサイクルやリユースを意識しています。
服もインテリアも“長く愛せるか否か”“新品の時より味わいが生まれるか”を基準に選びます。20代の頃に背伸びをして手に入れた服を着ていたり、デニムも20年以上も前のものをいまだにはいていて。くたくたですが、新品の時よりいまのほうがいい表情をしている気がします。なるべく創り手のメッセージを感じるものを選びたいですね。“人”を感じると、ものに温もりが宿って、愛着が湧きます。
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CO2削減のために、クリーンなエネルギーを選択。
13年愛用していたヴィンテージカーを、最近クリーンディーゼルに替えました。軽油なのでガソリンより安く、燃費がいい。それまでアナログに慣れていたので、乗り心地のよさは格別(笑)。シートベルトを締めた時のフィット感、シートの座り心地など、安心感、安定性に優れ、運転していても疲れません。
ずっとドイツ車を愛用し、いまの車が3台目。エコカーならではの快適な乗り心地のいっぽうで、「多機能すぎて使いこなせていない」とか。photo:MICHIRU
旅行に行く時は、スカイスキャナーというサイトを利用します。フライトを選択する際に“このフライトはCO2排出量の少ないフライトです”というコメントがついたものがあり、できるだけそれを選択するようにしています。
電力会社を、太陽光や風力など再生エネルギーを利用している“生活クラブでんき”に替えました。電気料金の一部は、再生エネルギー発電所の支援に繋がるそう。
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フードロスや生産環境に配慮した「食」へのこだわり。
乾物や缶詰など、何となく常備していた食品がいかに多いかということに、ステイホーム中気付かされたんです。それをきっかけに、家にあるものを使い切るフードロス削減の習慣が身につきました。持続可能な世の中のためには、まず“無駄をなくす”こと。事足りているという勇気が大切だと思います。
ガーデニングで、食べられる植物を育てています。季節ごとに替わりますが、いまはレタス、イタリアンパセリ、シソなどが中心。毎日の食卓を彩る存在です。
青柳家で育ったハーブたち。ローズマリー、ミント、バジル、フェンネル、オレガノなど、スパイスとしても活躍。photo:FUMIKO AOYAGI
野菜クズは捨てずに取っておいて、ファイトケミカルスープにします。バーミキュラの鍋に、ニンジンやトマト、玉ネギや生姜の皮などをそのままぽいぽい投げ入れ、40~50分くらい極弱火で煮ます。その後ザルで濾して出来上がり。野菜を丸々使うので、農薬など栽培方法はシビアに見るようになりました。空腹時に飲むといいと聞いたので、朝食と夕食前に取ることが多いです。
自炊する時は、食材をなるべく“全身”食べるように心がけます。
週に一日だけヴィーガンデーをつくる。完全菜食主義にはなれないけれど、畜産と環境問題の関わりを考えると、無視することはできなくて。少しでもアクションを起こすべく、動物性食品を食べない日を設け、ヴィーガンフードを楽しみます。
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