エミリア・クラーク、28歳でアンチエイジング注射を勧められていた。

Beauty 2021.03.29

歳をとりたくない、年齢を刻むシワを消したい……など、女性に重くのしかかり続ける問題。とりわけ女優たちにとっては深刻な問題だ。「ゲーム・オブ・スローンズ」のヒロイン、エミリア・クラークは、キャリアが始まった時から受けているプレッシャーについて明かした。

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2020年2月2日、第73回英国アカデミー賞に現れたエミリア・クラーク。Photo: Abaca

永遠の若さ信仰はいまでもハリウッドに生き続けている。そして女優たちはつねにそれに従わなければならないようだ。より若々しくいられるように。エミリア・クラークは、アメリカ版「エル」のインタビューで、アンチエイジング注射について30歳を迎えるずっと前に話し合ったと語った。

「私にアンチエイジング注射を受けるよう勧めるフェイシャリストに会ったことがある。私はドアを指指し、ただ『出て行って!』と言ったの。するとそのフェイシャリストは、『自分の顔を鏡で見てみなさい』と返したわ。当時、私は28歳だった」

数週間前、ジェニファー・ロペスが同じようなエピソードを語った。彼女がもし注射を受け入れていたとしたら、いまはどんな顔になっているだろうと。

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シワを受け入れているスターたち

その後エミリアは、時の流れに抗うために行動しなければならないというプレッシャーを感じていることを実感する。同世代の女優たちがさまざまな方法に頼っていることを耳にすると、自分自身に疑問を抱くこともあった。しかし、アンチエイジングは彼女の仕事において必要なことではなかった。「私は、顔を動かさなければならず、表現力が必要とされる業界で働いている。だから注射を行うという選択肢はないわ」

エミリアは、これらの注射が不自然な印象を与えると説明したものの、全否定しているわけではない。「私は決して注射を打たないと言っているわけではないの。意見が変わることもあるわ」。彼女は美容整形に関しても言及したが、自分でやりたいとは思っていない。「45歳になった時、ボトックス以上のものをやらなければいけないとしたら、私は仕事をおそらく辞めることになるわ」

“歳を重ねた肌は、人をエレガントにさせる”

「ゲーム・オブ・スローンズ」でデナーリス・ターガリエン役を演じたエミリアは、この業界では若手の比重が大きいこと、特に女優においてはそれが顕著であることに関して意見を述べた。「歳を重ねることで、自分がどんなふうに見えるのかという考えは誰しもが持っている。私は34歳のいま、もっと賢く、もっと知的になったわ。多くの経験をし、自分がしてきたあらゆることに誇りを持っているの。この年齢になったからこそ成し遂げられた。すべてを成し遂げられたのは“時間”のおかげよ。いまの私の顔が、地球上で過ごした時間を反映しているのなら、私はそれを受け入れるわ」

彼女は、自分にとって美の模範となっている人々を思い浮かべて、次のように続けた。「私の母はこの類のことを何もしていないけれど、信じられないほど美しいわ。私より年上の女優や男優を見ているけれど、彼らはとても美しい。歳を重ねた肌は人をエレガントにさせると自分に言い聞かせているわ。諸先輩方から『シーッ、あなたはまだエイジングについて語るほどの年齢じゃないわよ』と言われてしまうかもしれないけれど、もう私の額にはシワがあるの」

texte : Justine Feutry (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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