パリ街歩き、おいしい寄り道。

マルティーヌ・フランク展と、ハム屋さんのサンドイッチ。

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3区に新しく開館したアンリ・カルティエ=ブレッソン財団美術館で開催中のマルティーヌ・フランク展へ。
まず、展示室の入り口に、30歳離れた夫、アンリ・カルティエ=ブレッソンとのポートレートがプロジェクターで何枚も映し出されていた。
見ていたら、優しい気持ちがどんどん自分の内に広がっていくのを感じた。
何度も繰り返される一連の写真をしばらく見続けた。
展示室には、写真だけでなく旅の日記もあり、手書きのノートに目を奪われる。
彼女の写真はどれも美しく、静謐で、凛としているように感じた。
対して手書きのノートには、臨場感がある気がした。
手書きはいいなーやっぱり。
14区の同館とは打って変わり、街の中に溶け込んだ控えめな入り口で、展覧会のこじんまりとした規模もちょうどよく、じっくり見ることができた。
見ていてとても気持ちが落ち着いたから、開催期間中にぜひもう一度訪れたい。


お昼を食べ損ねて夕方になってしまい、腹ペコだったので、マルシェ・デザンファン・ルージュの脇にあるシャルキュトリー、キャラクテール・ドゥ・コションでサンドイッチを買うことにした。
この店は、陳列棚に並ぶハムから自分でいずれかを選び、サンドイッチにしてもらう。
小さな店内には生ハムの匂いが充満し、コルシカで訪れた食材店を思い出させた。
生ハムと迷った末、ちょっと変化球で、森のキノコを巻き込んだハムでサンドイッチにしてもらうことにした。
バゲットを温めてそれにバターを塗り、ハムを挟んで渡してくれる。
冷めるとおいしくないからすぐに食べてね、と言って。
寒い中、ほんのり温かいサンドイッチを頬張りながら歩いた。

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川村明子

文筆家
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
朝の光とマルシェ、日々の街歩きに日曜のジョギングetc、日常生活の一場面を切り取り、食と暮らしをテーマに執筆活動を行う。近著は『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス刊)。


Instagram: @mlleakikonotepodcast「今日のおいしい」 、Twitter:@kawamurakikoも随時更新中。
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