FTGのショコラと、ベーコン&ボルタンスキー展。
寒くなってくると、甘いものを欲する。
けれど、ここ数日、小麦粉を摂るとちょっと身体が重くなる感じがしていて、朝はパンを食べたとしても、午後になったら控えるようにした。
そんな時の強い味方はチョコレート。
幸い私にとってチョコは、食べ始めると止まらないことはなく、ひと口ふた口で満足できるものだ。
それで、デザートの代わりに、ショコラ・ショを取ることにした。
レストランやビストロにはないから、ランチを食べた後にカフェへ移動する。
ポンピドゥーセンターへ行こうと思った日、ランチのお店とのちょうど中間にFrenchie to Goがあることに気付いて、寄ることにした(どうもいまは店名を、FTGと記すようになったようだ)。
いまはスタンダードのショコラ・ショと、ノエルバージョンのホイップクリーム&キャラメルソース乗せ+ノワゼット入りがあると聞き、生クリームに惹かれて、ノエルバージョンにした。
どれだけ甘いだろう?とドキドキしていたら、ショコラ自体はさらっと(しゃばっと)していて、とても軽めの味。
そこにクリームが溶けたところで、濃厚さは感じなかった。
家で作るときには板チョコを削って作るから、粉を溶いたものは軽く感じる(粉を溶いたタイプだったと思う。たぶんだけれど)。
そろそろ、家でも作ろう。
幸い雨も上がっていたので、ポンピドゥーまで歩いて向かった。
通常の入り口のほうは工事中で、全面塞がれていた。
まずは、フランシス・ベーコン展へ。
ベーコンが愛読していた作家の作品の朗読と、ベーコンの絵画作品を呼応させて展示してあり、朗読を聴く部屋もそれぞれ配置されていたのだが、理解も及ばなければ、どの絵画作品にも全然入っていけない、というよりは半ばシャットアウトしてしまった。
それで気持ちが固まったような感じで会場を出た。
全然ダメだったなぁと思いながら、そのまま隣のボルタンスキー展も観ることにした。
数年前、豊島を訪れた時に、島の端っこにあったボルタンスキーの作品『心臓音のアーカイブ』にも足を延ばしたが、この展覧会でも心臓音が響いていた。
『Crépuscule』とタイトルの付いた、電球を地に這わせた作品(最後の写真)は、頭に響き続けてる心臓音と合わせると血管みたいに見えた。
黄昏、と訳されているのを目にしたけれど、もうひとつの意味「あけぼの、黎明」のほうがイメージだったなぁ。
静の中にある動、ふつふつとうごめく生命力に思えた。
入り口にDépartと掲げてあり、出口にはArrivéとの表示どおり、見事にひとつの世界観を彷徨った印象で外に出た。
表現方法は異なれど、ふたつの展覧会、いずれも生々しかった。
ボルタンスキー展は、もう一度行きたい。
*お知らせ*
動画コンテンツに続き、noteでテキスト投稿も始めました。第1回は、食生活の変化で起こった身体の反応の話です。次回は、レシピを上げようと思っています。よかったらご覧ください。
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