あえての洋で攻める!食べ盛り金沢・年始編。
明けましておめでとうございます。編集まりモグです。
年末年始、岐阜県は高山と、思いつきで金沢にも寄ってまいりました。
ムック本「フィガロジャポン ヴォヤージュ」で金沢ページを担当したので、行きたいところが山ほどあったのですが、残念ながら年始ということでどこもお休み。早くも八方塞がりに……。「おいしい」と某グルマンから聞いていたスペイン料理店アロスにウォークインしました。
こちらは、バスクのオンダリビアにあるアラメダで修業した石浦隆史さんが腕をふるう店。昨年、バスク特集を担当したまりモグ的には「行きたい」という純粋な気持ちと「行かなきゃ」という義務感、ハーフ&ハーフ。迷わずチャコリを注文し、メニューとにらめっこ。バスク料理の定番、「ピルピル」を見つけて飛び上がりました。しかも白子入り! 白子は大の好物……。ほどよく塩気とニンニクが利き、とろ~りとしたオイル&白子にパンを付けてモグモグ。……間違いありません。
リオハ(スペイン有数のワイン名産地)の赤に切り替えたところで、気になっていたアサード(炭火焼き)メニューをオーダー。スペインバスクでは、あちらこちらで炭火焼き専門店を謳う“アサドール○○”という看板を見かけました。ここアロスでは、のと豚、羊、シカ、スペイン地鶏がラインナップされていたのですが、観光客としてはやっぱり地のものに心が惹かれ……のと豚をセレクト。脂もほどよく、むっちりとした弾力が印象的でした。
そのほかにも、バスクの定番プランチャ(鉄板焼き)や、まわりのゲストがみな頼んでいたパエリア(香箱ガニのパエリアも!)など、気になるものが多数あったのですが、おひとりさまだったこともあり、後ろ髪引かれながらもここで撤収。
翌日は、アロスの常連客の方に教えてもらった人気のパン屋、ひらみぱんへ。店内だと、キッシュやケーク・サレなどのセットがいただけるようですが、いろいろ試してみたかったのですべてテイクアウトでパンを大量購入。カンパーニュやカヌレなどフランス色が付いたパンがメインでしたが、ピュアな味がするスコーンやベーグルもおすすめです。
古都だけあり、そこここにちりばめられた和のしつらえがやっぱり素敵な金沢。お魚や和食も外せませんが、洋で貫く金沢旅も、また違うおいしさに出合えることを実感しました。
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