ズームして初めて見える、ミクロアートの世界。

こんにちは。編集REIです。

夏から秋にかけてといえば、芸術祭シーズンですね。
なかでも気になっているのが、今年で4回目を迎える「水と土の芸術祭2018」。デザイナー吉岡徳仁さんの「Water Block」、アメリカの美術家ロバート・ラウシェンバーグの「MUD MUSE」に出会ってからというもの、「水」や「液体」など、天然のありのままの姿に美の焦点を当てるアーティストの感性がとても好きで、気になっています。

次なる「液体」アートを探していた時、いままでに出合ったことのないアートに出合いました。

その名も「リキッドライティング」。

昔、小学校の授業などで使用していた旧型プロジェクター「OHP（オーバーヘッドプロジェクター）」を覚えていますか？

あの懐かしきプロジェクターの台の上にカラーインクや水滴を垂らし、それらが互いに混ざり合ったり分離したりしていく様子を、接写して壁に投影する表現方法がリキッドライティングです。

こちらは、モデルや俳優として活躍する森陽里さんが、リキッドライティングのパフォーマンスをしている様子。ヴィジュアル・アーティストの仙石彬人さんが開いていたワークショップに参加したことをきっかけにこのアート表現に出合い、その後は自らライブの演出として活動し始めるようになったのだそう。

アート界のDJといわんばかりの、ライブ形式の”生”なアート制作が見ていてとても楽しいです。音に合わせて色味を変えてみたり、水滴をたくさん飛ばしてみたり。

インクや水がどのように反応し、どのように流れていくかは偶然に任せるのみ。不完全な想定しかできないその様子も、とてもアート的で面白い。学校にプロジェクターがあった小学生の頃に出合っていたら、絶対にハマっていました。

今年の10月31日、このリキッドライティングを体験できる「影であそぼう」というワークショップが開催されるとのことです。場所は渋谷の「代官山ティーンズ・クリエイティブ」で、小学生～25歳前後までが対象とのこと。

この機会に、今年こそ「芸術の秋」を過ごそうと思います。

※過去のワークショップの様子はこちら。

森陽里 HISATO MORI
モデル、俳優として活動の傍ら、絵画制作やパフォーマンス、ワークショップ、写真家Ren Hangの撮影プロジェクトに参加するなど、活動は多岐に渡る。ウェブサイト「she is」にてコラムを執筆。
sheishere.jp/girlfriend/hisatomori/
Instagram : @hisatoof