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エルメスの職人技を体験!

1978年に誕生した時計「アルソー」は、あぶみの形をした非対称のラグが特徴。
新作「アルソー カヴァル」は文字盤の上に、レザーのパッチワークで馬の横顔が形作られ、
レザーのマルケトリーという職人技が光る名作です。
鮮やかなレザーのパッチワークが美しい!の一言です。

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鞍づくりなど皮革製品のものづくりによって磨き上げられた技を使って、繊細なレザーが切り抜かれ、丁寧に並べられていきます。まさにレザーによるミニチュア絵画という言葉がぴったりの時計です。

そんなマルケトリーというパッチワークの技法を体験できるワークショップに参加してきました。

編集IGAは、自他ともに認めるほどに、絵心もなく不器用。
絵コンテで、横たわる人を描いたつもりがまわりからは羊と言われ、猫を描いたつもりが、「この恐ろしい四つ足動物は何?」と聞かれ……。

そんな私が、エルメスの職人技体験!!

スイスの時計工房から職人さんがいらして、とっても丁寧に教えてくれました。

まずは、完成形をイメージして、
馬の横顔をイメージした8つのパーツの色を決め、色鉛筆で塗っていきます。
隣り合うレザーの色を変えることがポイントだそう。

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時計の文字盤をイメージした型紙。

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色鉛筆を久しぶりにこんなに使いました。

色を決めたら、精密にカットされた0.5ミリの薄さのカーフスキンレザーから、その色のレザーを選びます。
そのレザーが本当に薄くて繊細です。
その繊細なレザーに糊を塗り、モチーフごとに決められたサイズと形に合わせて丸いケースの上に置いていきます。
この糊付けが、また難しく、多すぎると、ぷにゅっとはみ出てしまう。

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ピンセットでレザーをつかみ、木べらで糊付け、ヘラでレザーをやさしく押さえつけます。

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「エルメス・レッド」「インディゴ・ブルー」など、エルメスを象徴する色のレザーを各パーツに合わせて選んでいきます。

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小さな小さなレザーをプレートに収めていきます。
つい息を止めてしまいます。

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で、完成したのがこちら!

実際に、エルメスの職人さんたちは、6時間もかけて丁寧に色彩豊かなレザーのパッチワークを完成させていくそうです。
職人さんと比べるのもおこがましいですが、ルーペで見ると微妙にずれていたり、よれていたり、本当にそのレベルの違いに愕然。
改めてエルメスの職人技の精巧な作業に頭が上がりませんでした。

ボードゲームの駒に着想を得た、馬のシルエットをひとつひとつ埋めていく作業、私の「アルソー カヴァル」体験、久しぶりにこんなに集中しました!

とても良い体験をさせていただきました。

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