奄美大島に恋をして:その1。
東京にもやっと夏がきましたね。夏大好き、編集MIです。
7月末、早い夏休みをいただいて、奄美大島へ行ってきました。初、奄美です。なぜ奄美なのか?というと。夏が好き、島が好き、植物が好き、という3大要素によります。奄美なら海でしょ?と思うかもしれませんが、亜熱帯の土地の植物は生命力にあふれていて、きっともりもりと木々や葉を茂らせているだろうと、それだけでワクワクしたのです。
空港に降り立つと、亜熱帯ゆえの湿気で肌がじんわり。東京が寒かっただけに、一気に夏!と、気分も上々。バスに乗り込んで、宿へ向かいました。
奄美に着いて宿から目にした海。心が洗われる……。
部屋に荷物を置いて、すぐに海へと降りました。こんなにも真っ白な砂浜で、こんなにも真っ青で透明な海は予想以上で、ここに立っているだけで、ここでぼーっとしているだけで、なんと幸せなことか。到着早々、一瞬でこの土地の虜になってしまった……。
浜辺を歩いていると、流木の素敵なディスプレー。
初日はとにかくのんびりと、宿と海で過ごして1日を終えました。
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そして2日め。明け方から強い雨。絶対やむから大丈夫と、ベッドでまどろみつつ雨音がやむのを待っていると……無事にお天気回復。さあ、今日はお目当てのかき氷やさん目指してお散歩です。
パイナップル!? いえ違います。アダンです。
もう、宿を出た瞬間からまわりの植物に夢中! 葉、幹、花、そのひとつひとつの形が本当に力強く美しく、たびたび立ち止まってはじーっと見つめてしまいます。ふだんから散歩好きで、キョロキョロしながら歩き突然立ち止まったりするので、まわりからしたらちょっとした迷惑かもしれません。でも奄美ではみんな車移動、歩いている人はほとんどいなかったので、無問題です。雨があがって次第に気温も上がる中、さすがに東京とは勝手が違うなと思いつつ、壮大な景色と植物を見ながらの汗だくな散歩は、本当に素晴らしい体験でした。
汗だくになりつつ、お目当てのかき氷やさん、ホットペッパーへ到着。ちっちゃな小屋のような可愛いい建物。奄美と言えば黒糖、ということで、黒糖マンゴーをいただきました。
ふわふわでおいしい!おかわり余裕です。歩いてきた、と言ったら店主に驚かれました。
手動のかき氷マシンで丁寧に氷をつくってくれます。店主お勧めは、黒糖ミルク。それも食べればよかった……。その後、宿と反対側の北側の海にも立ち寄って、もと来た道を折り返しました。来る時に地図上で発見して気になっていた「薗家の庭園」、そこを経由して戻ることに。
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グーグルマップと道標をたよりに、うねる道を進んでいくと、なんだか鬱蒼としてきました……。本当にここ、入ってもいいんだろうか? やや不安になりながらも進むと、看板も出てきて一安心。でもさらに緑が深くなってきました。もちろん人っ子一人いません……。
鬱蒼とする直前。緑のトンネルって不思議な物語のはじまりのようで、ワクワクします。
虫の声や風の音が深くなってきた頃、道端に真っ赤に咲く鮮やかな花が。
薗家の住宅の敷地内にたどり着くと、こんな可愛らしい水場を発見。
薗家の住宅。
苔むした庭には池もあり、魚が泳いでいました。みずみずしい緑が辺り一面をグリーンに染めて、神聖な空気が漂っています。
この家屋と庭園は町の指定文化財に指定されていて、薩摩藩時代に琉球の役人をもてなしてきた由緒ある場所だそうです。建物はオモテ(前室)とトゴラ(台所)からなる分棟型。庭園は、神様をもてなす広場であるミャー(宮・庭)としての機能をもつそうです。あとで宿の方に伺ったのですが、ここは「西郷どん」のロケ地として使われたそうで、どうりで記憶に残っていたはず、と思ったのでした。ドラマの中で、西郷どんと愛加那が暮らした場所。
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薗家を出て、山を下ります。途中奄美の海を見下ろしながら、ちょろちょろと流れる小川のせせらぎの音を聞きながら。
山の上から見た奄美の海。
山肌がなんともかっこいいグラデーション。
水の音ってなんでこんなにも癒されるのでしょう。
宿に帰ると汗だく。リフレッシュしに浜辺へ出て、脚だけ海へ浸し、疲れを癒して。ああ幸せ……。
その2へ続く。
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