Editor's Blog

南イタリアで出合った、しあわせなこと。

こんにちは、編集TAOです。発売中のしあわせになるイタリア特集で訪れた、南イタリアのバジリカータ州とプーリア州。明るく朗らかな南イタリアの人たちを見ていると、ああこうゆうのがしあわせってことか、と何度も気づかされました。ん?大丈夫?と思うことも多々ありましたが。それでもおもしろおかしくて、こちらまでおおらかな気分にさせてくれました。

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1.深夜まで鳴りやまないオーケストラ。

アルベロベッロの取材で滞在したホテルは、広場の真ん前。ちょうどバケーションの時期だったこともあり、毎晩広場にバンドやオーケストラが登場。小さな町中から人が集まり、音楽を楽しんでいました。さすがに22時頃には終了するだろうと思っていたのですが、0時を過ぎても町中に響き渡るサラ・ブライトマンの『Time to say goodbye』。あまりに荘厳な歌声に高鳴る胸! 寝かせる気はまったくありません。そして広場前には、まだ小さな子どもやおじいちゃんの姿が。遊びたい時には遊べばいい、翌日は寝坊すればいい。息子に早く寝なさいと、日々怒り狂ってる自分が馬鹿馬鹿しくなりました。

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2.広場はお年寄りの溜まり場。

小さな町の中央にある広場のベンチや近くのカフェのテラス席は、町の人たちの憩いの場。夏は暑いので、夕方になるまで家でのんびり。涼しくなってくると、おじいちゃんやおばあちゃんが広場に出てきておしゃべりを始めます。よぼよぼとおぼつかない足取りで歩いていたかと思えば、あら~久しぶりといった感じで突然おしゃべりがスタート。広場に来たら誰かしらいるから来てみたという感じ。お年寄りが生き生きしていて朗らかで、こんな風に老後を過ごせたら楽しいだろうなと夢見てしまいました。
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3.安くておいしすぎるジェラート。

イタリアといえば、ジェラート。2ユーロ程度で食べられるなんて、しあわせ過ぎます。そして1種類も2種類も同じ値段という、日本人からすれば、ややどんぶり勘定なその感覚も素敵だなと思うのです。
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4.疲れたら休む、それがイタリア人。

町を歩いていて何度も思いました。イタリア人、休み過ぎじゃない?と。広場のベンチが埋まってるなら、道端に座ればいい。こんなに埋まる道端、見たことないかもしれません。疲れたら休むって、簡単なようで難しいもの。取材をしていると、毎日オープンしている店が多く、意外と勤勉なイタリア人の姿を垣間見て驚いたのですが、自分のペースで疲れたら休む無理のないスタイルだからこそ長く続けられるのかもしれないと思いました。
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5.好きな時間に好きなように集う。

グロットレという小さな過疎化が進む村を訪れた時のこと。古いお城を飾って、村の人たちがウエルカムパーティを開いてくれました。2時間のディナーでコースが運ばれてくるのですが、徐々に増えていく村の人たち。メインディッシュ前に消える人もいえれば、デザートになって現れる人も。くるくる人が変わっていく向かい席に、もはや笑いがこみ上げてきます。好きな時間に好きなように集えばいいさ、という究極形を見た気がしました。
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6.子どもに優しく、家族を大事にする。

イタリアは子どもに優しい国というのは、一度訪れた人なら知っていること。そこかしこで、子どもたちがのびのびと走り回っています。家族主義のイタリア人は、子どもが思春期になっても一緒に食事をしたり旅行に出かけたり。本を読んだりスマホをいじったり、ちょっと付き合わされている雰囲気のティーンエイジャーも見かけましたが、それでも家族で過ごすことを気恥しいとは思っていない様子。思春期の少年を持つ親として、ちょっとだけ羨ましくなりました。
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