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頂上から絶景が楽しめる、インディ・ジョーンズな鋸山へ。

こんにちは、編集NSです。ずいぶん暖かくなってきましたね。そんな春の陽気のなか、千葉県の鋸山にハイキングに行ってきました。

山といっても標高は約330メートル。この山の南側に日本寺という歴史ある寺の10万坪の敷地があり、敷地内を1時間半ほどかけて歩きました。寺は斜面にありますので、階段を上って上って。なかなか足に堪えます。聖徳太子像や弘法大師像など1500の羅漢像が設置された厳かなエリアを通り、山頂展望台へ。ここに有名な「地獄のぞき」があります。

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こちらが「地獄のぞき」。SNSで写真を見たことがある方もいるかもしれません。

断崖絶壁に突き出るように出た岩に、展望台があります。遠くを見渡せる絶景が広がりますが、見下ろすと遥か下に地面。高所恐怖症の人は立っていられないかもしれません。ここは房州石と呼ばれた石の産地で、江戸時代から明治時代にかけてはここから石が切り出され、建築用材や土木工事用材として運び出されたのだそうです。乾坤山という名が「鋸山」と呼ばれるようになったのも、残された石の形からなのだそうです。

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展望台からはこんな景色が眺められます。手前は浜金谷。東京湾越しに見えるのは三浦半島です。浜金谷と三浦半島の久里浜は、フェリーで結ばれています(約35分)。浜金谷駅の近くから日本寺へはロープウェイが渡されていて、車で日本寺のある中腹まで行くこともできます。

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山頂への通り道。石切り場だった痕跡があります。苔が生えていたり蔦が這っていたり。インディ・ジョーンズやララ・クラフトと出会いそうな雰囲気です。

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こちらは百尺観音。バーミヤン渓谷の石仏のように、岩の奥まったところに鎮座。1960年から6年かけて彫られたそうです。石の成分なのか風雨の影響なのか、化粧したかのように血色のいいお顔です。日本寺には「薬師瑠璃光如来」という大仏があり、高さは鎌倉の大仏の約2倍、座った石仏としては日本でいちばん大きいのだそうです。

ハイキングの後は、海沿いの「漁師料理かなや」でランチを食べました。生け簀に魚や貝がいて、美味しそうなメニュー名があちこちに手書きされていて、気分が上がります。ここで食べた「かじめ汁」という粘り気の強い海藻入りの汁がおいしくて、冷凍かじめを買って帰りました。かじめはいままさに旬なのだそうです(3~5月)。

この店は海に面しているのですが、周囲は磯場になっていて、ちょうど干潮時だったので少しだけ磯遊びをしました(海岸に降りていく階段があります)。4月なので生き物たちがまだまだ小さく、種類はそれほど見られませんでしたが、これから夏にかけての時期は多彩な生き物に出会えそうです。隣には温泉もありますよ!

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