"アート"の力。
コロナの影響で、世界各地の美術館やギャラリーが臨時閉館となって、普段自由に展示を観ることができた日常を、あらためて尊いな、と感じています。編集MIです。
そんななか、先日素敵な取り組みがNYで行われていて、遠く離れた東京から、ささやかながら参加してみました。
「Pictures For Elmhurst」
これは、7人のニューヨーカーが立ち上げたチャリティー企画(残念ながら4月20日に終了しています)。NYでもコロナの状況が特にひどく、その対応に追われ続けているクイーンズのエルムハースト病院へ、写真家の作品を購入すると全額寄付されるというもの。私がこの企画に気づいたのが終了の前々日とぎりぎりだったので、やや焦りながら膨大な作品の中からお気に入りを探しました。
187名もの写真家が名を連ね、マーク・ボスウィック、デヴィッド・リンチ、マーティン・パー、トーマス・デマンド、アレック・ソス、ペトラ・コリンズ、チャド・ムーア、川内倫子など、そうそうたる顔ぶれ。しかもお値段は破格の1枚150ドル。作品を選ぶ時間も、あれもいいなこれも素敵!ととても楽しくわくわくする時間でした。
美術館へも行けず、大好きな歌舞伎や舞台も続々と中止で悲しいカルチャーロスな時に、このような素敵な企画に出合えて、ギャラリーを訪れているかのような気持ちにさせてくれました。好きな作家の作品を楽しむのと同時に、知らない作家の魅力にも出合え、さらにコロナ対応で必死に頑張っている病院にも貢献できて……アートの力は、確実に存在します。寄付額は100万ドル以上にものぼったとか。
今回、私が気になったのはこの3枚。
この中から迷った末に、ファーストインプレッションの一枚を購入しました。周りの友人たちとも、「どれにした?」「あ、それ〇〇っぽい!」など、インスタ上で盛り上がり、楽しい時間でした。いまからプリントが届くのが楽しみです。
また、こんな企画も立ち上がっていますね。
「2020Solidarity」
「COVID 19 Relief Fund」
「美術は世界にいろんな扉をつくることが仕事だと思っています」――敬愛するアーティスト平松麻さんが、先日おっしゃっていた言葉。じわりと胸に沁みています。
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