Editor's Blog

丸の内でスニーカーを眺め、サステイナビリティを考える日。

今春に行った引っ越しを機に、モノの処分、家電や日用品の買い替え、買い足しに常に頭を悩ませている編集YKです。本以外のものはなるべく持たない生活にしてみようと思い決め、モノに執着する自分にしてはかなりの断捨離を敢行。全面が白壁、白床な環境なので、家具を選ぶ基準もかなりシンプルになりました。

ところで、デザイン性とは別軸で気にかけるようになったことがあります。それは昨今よく言われる“サステイナビリティ”について。言葉の意味をなかなか捉えきれていなかったのですが、今年に入って柴咲コウさんに取材でお話を聞いた時、「こういうことか」と納得する言葉がありました。

「着飾るために何かを犠牲にしていることが楽しくなくなってきているから」

環境問題、ジェンダー、働き方……。すべてのことにおいて、“公平性”が守られているかが重要なことだ、と気付かされました。そう考えると、“持続可能性”というとっつきにくい言葉も、ちょっと考えやすくなった気がします。

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オールバーズ丸の内出店を記念したカラーリング。¥16,250

そんな私が気に入っているサステイナブルなスニーカーが、“オールバーズ”です。環境保護に熱心に取り組むレオナルド・ディカプリオも出資しているというユニークなシューズブランドですが、先日、原宿に続く日本2店舗目となる丸の内店がオープン。さっそく出かけてきました。

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皇居にほど近い丸の内のビル群の一角に、オールバーズ丸の内はある。開放的で混雑具合もわかりやすく、ゆっくりと試着時間を取れそうだ。

オールバーズは、石油燃料由来のプラスチックをできるだけ使わないよう、ウールやユーカリの木、サトウキビといった天然素材からシューズを作成。2019年には企業としてCO2の排出量と吸収量を同量にする「カーボンニュートラル」を達成しました。20年には、すべての商品に原材料の調達から生産、流通から廃棄・リサイクルに至るまでのCO2の排出量を示す「カーボンフットプリント」を表示するという、アパレルブランドとしては世界初の試みを実現するなど、業界をリードする存在です。

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広々とした店内。奥はストッカーになっており、カラフルなシューボックスが目を楽しませる。シューボックスも再生紙を利用している。

企業の社会的責任もさることながら、とにかく履き心地がいいのが、オールバーズの最大の特長です。軽やかでフィット感もよく、通気性の良い素材感はまるで裸足でいるよう! 私は撮影や取材時、かなりの頻度で選んでしまいます(笑)。リーズナブルかつ丸洗いもできる使い勝手のよさで、長い期間、とことん使い込んでいく楽しさも。

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カラフルなバレーシューズ、各¥12,500。ビジネスシューズもカジュアル化してきたいま、オフィスでの使用もおススメしたい逸品だ。

ファッションが自分を表現する手段だとしたら、オールバーズを履いているということが環境保全を考えているという意思表示にもなるでしょう。ファッションを考えながら、同時に未来に思いを馳せるいいチャンスかもしれません。

ビジネスの帰り道、皇居ランの途中、美術館に寄った時、ショッピングの途中など、丸の内に出かけることがあればぜひ訪れてほしいお店です。

オールバーズ丸の内
東京都千代田区丸の内3-4-1
新国際ビル1階 105区
Tel:0800-080-4054
営)11:00 - 19:00
不定休

https://allbirds.jp/

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