Editor's Blog

建築好き。

好きなことのひとつに、素敵な建築を堪能する、ということがあります。街を歩いていても、ふと気になる建物があると、ふらふらとそちらへ吸い寄せられてしまいます。
そして、石が好きです。ガラスが好きです。タイルが好きです。木も好きです。それらすべてをまるっと楽しめるのが建築といってもいいかもしれない……。そして、古いものが好きです。なので、クラシックホテルなんかへ行くと、もう至福でしかありません。隅々まで館内を散策して、建物を観察します。開けてはいけなそうな扉だって、開けてみると意外に開いたりするので、とりあえずドアノブを回します。

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ザ・プリンス箱根芦ノ湖。

ザ・プリンス箱根芦ノ湖は、村野藤吾の建築。外観からしてその曲線美がたまらなく美しいのですが、館内いたるところにもなめらかな曲線を感じる有機的な雰囲気。この館内にいるということだけで、もはや至福です。

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世界観のあるロビー。チェックインを済ませたら、ここを歩いてお部屋へ向かいます。

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ロビーの両サイドには、村野藤吾が設計した「スワンチェア」が。

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館内の階段スペースも美しい。絨毯の柄も可愛い。

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客室に向かう廊下。なめらかな壁の曲線に萌えます。

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階段スペースの先に覗く中庭の緑と絨毯の赤とのコントラスト。

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エレベーターに乗ってしまうのはもったいないのです。絶対に階段を歩く派。

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館内の一角には、こんな可愛いタイルのスペースが。

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タイルは花柄?

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レストラン「ル・トリアノン」は天井が高くて心地いい。

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お部屋は絶対にレイクサイドビューで。部屋からの景色も最高です。雲が多くてこの日は富士山は見えず。

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下から仰ぎ見るバルコニーの曲線美。

館内から外観まで見どころがありすぎて、1日では足りません。敷地内で芦ノ湖湖畔をお散歩するのも気持ちいいし、森を抜けて九頭竜神社へ散策するのもおすすめです。この九頭竜の森、かつてコテージがあった(建物はいまもあるのですが使われていません)森を抜けて九頭竜神社へ向かうのですが、これがまたいいんです。芦ノ湖湖畔を歩くコースや、コテージ脇を抜けるコースもあります。
そんななか、見つけたのが……。

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九頭竜神社へ向かう途中、見上げると……。ん?これも曲線……。

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帰路は建物の脇を通る道を選択。あれ?やっぱり曲線……。でも、トトロに出てきそうな感じに緑が屋根を突き抜けている……。

ひょっとして、これも村野藤吾建築?と思いながら、帰り際に受付の方に聞いてみると、やはりそうでした。天皇がいらっしゃった時に、そのためだけに建てたという貴重な建物だそうです。
「これは、いまもお手入れなどはされてるんですか?」と尋ねると、いまは特にそういったことはしていないそうで、なんともったいない! メンテナンスをして後世に残していけたらいいですよね、といろいろお話をしてきました。最近は建築を学ぶ学生さんたちも多く訪れるそうで、みなさん同じことをおっしゃいます、とのこと。ぜひ保存計画の実現、お願いします。

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伊東の川奈ホテルの建築も、豪華でどこか異国情緒ある感じで好きです。

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抜けがあって気持ちいい。

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ロビーはもちろん天井がとっても高いです。ヌケの景色も素敵。

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暖炉とシャンデリアが圧巻。

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やっぱりバルコニー。

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もうひとつ、お隣のロビー。

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重厚感&異国感。

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絨毯も可愛い。

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壁にこんなひし形の穴があいてるってすごいです……。

川奈ホテルも、館内を探検するのが楽しすぎるホテル。大理石がぜいたくに使われて、金属(真鍮とかもあるのかな?)やタイルを見るのも楽しい。そして、どこかノスタルジックな空気に包まれているのもいい。

昔のものってどうしてこんなに美しいのでしょうか。まだまだ体験したい建築がたくさんあります。次は、ホテル川久へ行ってみたいと思う、編集MIでした。

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