お正月、映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を観た。
なんだかんだ全エピソードを制覇しているが、ストーリーをきちんと把握しているのかはかなり心許ない。何も知らない人に噛み砕いて説明できないような気がする。
そんな状態でふわふわと観ていたからなのか、いつもの癖なのか、登場人物のファッションが気になった。設定は、おなじみの「遠い昔、はるかかなたの銀河系で」。皆古臭いような、未来的なような格好をしている。アダム・ドライバー演じるカイロ・レンが黒のロンTのような姿になった時は微妙に今っぽさがあって急に現実に引き戻されたりもしたのだが、そのカイロ・レンと共に主役を張るレイは、布を巻きつけたようなトップに、クロップドパンツ、ショートブーツといった出で立ち。生成りと茶色でまとめている。
ところで2020年春夏は、ナチュラルな印象のコレクションが多かった。ベージュや生成りも目立ったし、ドレープ使いもあった。レイが着ていてもおかしくないルックがあるんじゃないか……
まずおすすめしたいのはクロエ。
ドレープが効いたラベンダー色のビスチェと、ボリュームのあるベージュのパンツの組み合わせは、シルエットも色味もレイにぴったり。パンツはゆったりとしているので、戦闘シーンでも動きやすそう。漂うエスニック感もスター・ウォーズの世界観にはまっていると思う。
ドレープが流れるドレスを多数発表したJW ANDERSONも良さそう。
まるでギリシャ神話の登場人物のようなルックに、クリスタルで装飾されたブラを持ってくるところがジョナサンらしい。少々重くて動作に支障が出る恐れはあるが、折衷感がスター・ウォーズと共通するような気がするのでぜひ頑張って付けてもらいたい。もしや脚を広げにくそうなところも走ったりするのに不便なのか……
最後はジル サンダーである。
服は、アーシーな色ではあるもののレイ用にしては素材にハリがあり過ぎる気もし(レイには柔らかい素材が合っているような)、タッセルの装飾がきっとじゃまになると思われる。それなのにジル サンダーを推したわけは、「サンダルブーツ」に注目してほしいからだ。ブーツでありがなら、足先がまるでサンダルのようにオープンになっている。このブーツを履くだけで、スター・ウォーズ感満載になること請け合いである。
と、そんな余計なことばかり考えながら観ているから、ストーリーを追えていないのか……
また観る機会がありましたら、今度こそ人にあらすじを語れるように集中して臨もうと思います。
ARCHIVE
MONTHLY