猫ごころ 巴里ごころ

世界が注目するスイスのメディカル・スパって?

「それ、宇宙食?」
お皿にのったきれいな固形物をみて、ついそういってしまった。
「私のデトックスよ」
まだコロナ禍の前、イタリアの高級スパにいってきたばかりだという女友達は、パリの自宅で自慢気にそういっていた。


スパといっても、ハイテクも取り入れて、メディカル面も充実したところらしく、数年前から世界のセレブもきているという。

「だけど日本人はみかけたことがない。あ、そういえばケンゾーさんには会ったけど」
あの高田賢三さんが、最先端のスパに? 本当かどうかは知らないけど、いくつになっても若々しいケンゾーさん、さすがだな。
「今度そこがスイスに移転するらしいから、移ったら日本人も大勢きそうね」
その時はその施設について、細かな情報はきかなかったけど、最近そのメディカル・スパ「シュノ・パラス・ヴェーギス」が6月にスイスのヴェーギスの湖畔にオープンしたという記事をみかけた。

 

医学面、メンタル面から徹底した肉体の調和を追求したメソッドらしく、アンリとドミニック・シュノのふたりが、何十年もかかって、一緒に開発した究極のやり方だという。
世界の美容ヘルスの業界からも、最高レベルだという評価を受けていて、食事やフィジカル・トレーニングやメディテーションの中で、肉体と感情の動きにハーモニーを見出すものだという。

 

アルプスの麓リュセルナ近くの、5000平米の湖畔の敷地に生まれたこの豪華スパ・ホテルには、少なくとも1週間の滞在が必要らしく、そのトータル費用は8,000ユーロ、つまり100万円近くになるというから、そう簡単にいけるところではない。

 

だけど睡眠中にストレスを排除して、翌日の活力を生み出してくれるという部屋(?)などもあるらしく、そのうち海外渡航がもっとスムーズになったらヨーロッパにいこう、と考えている余裕のある人にはお勧めしたい。

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村上香住子

フランス文学翻訳の後、1985年に渡仏。20年間、本誌をはじめとする女性誌の特派員として取材、執筆。フランスで『Et puis après』(Actes Sud刊)が、日本では『パリ・スタイル 大人のパリガイド』(リトルモア刊)が好評発売中。食べ歩きがなによりも好き!

Instagram: @kasumiko.murakami 、Twitter:@kasumiko_muraka

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