オトコが好きなファッション!? ライターの本音トーク

☓ 城マニア → ○ 白マニア

「オトコが好きなファッション」
(このブログタイトル)
などと申しましてもですね、オトコが好きな要素は人によりさまざま。
今回は、身につける “色” のお話です。
紹介アイテムはバッグ。

私はほぼ毎日、
身につける服小物のうちひとつはです、ここ何年か。
とくに夏になると、白使いがグッと増えます。
きっかけは、
「もっとも汗ジミが目立たない色だから」
だったような気がするんですが。

若い頃とは気持ちも移り変わり、
「黒でカッコよくキメたい」
とかより、
「クリーンなほうが良くね?」
ってなったからでもあります。
いまの時代感覚ってそんな、ともいえますしね。

いったんそーなっちゃうと、夏でも冬と同じ黒の上下着てたり、黒革や黒ナイロンのカバン持ってるオトコが、
重っ苦しく、暑っ苦しく思えてしょーがない。
女性は春夏になると、軽快に装いを変えるのにですよ。
オトコも見習うべきなんですよ。
周囲にいる人をダルな気分にさせないためにも。

ってもですね、
白や明るい色を、汚れが目立つから身につけたくないという考え方は、
実用面ではよく分かります。
めんどくせーですもの、服小物に気を遣いながら生活するのは。

男性向けカバン売り場では、白はほぼ取り扱われません。
なぜって?
「黒しか売れないから」
だそーですよ。

ただし、「そこを一歩踏み出しましょう」ってことで。
女性の皆さんには身近にいるオトコどもに、
「もちょっと明るい色でお洒落しても似合うんじゃない??」
とかテキトーな意見を言っておだててもらってですね、
街の風景をスカッとさせていただきたいと願う所存でございます。

……さてさてそこで、
以下に恥ずかしげもなく、私物の夏専用バッグを並べてみました。
皆さまの、オトコへの提言のご参考になりますかね??
ラグジュアリーな世界と仕事以外では縁のないオトコの、スポーティカジュアルな持ち物です。

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ヨットの帆に使われる、丈夫で水濡れに強い生地を使った、
「ノースフェイス パープルレーベル」
去年に買い、毎日使いすぎて、今年の出番は少なめ。
汚れを洗い落としたら、すっきり。

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「Amb」
白のニュアンスにもいろいろあり、これは私好みの「青みの強い白」。
冷たい白のことを私は勝手に、「クレイジーホワイト」と呼んでるんですけど。
ベージュがかったオフホワイトのほうが好きな人もいますよね。

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大好きブランドの「Aeta」
超お気に入り。
ただし!まったく使わず……。
白キャンバスを汚したくないからなあ。
底とハンドルの黒レザーが水で色落ちするから、洗えないのです。
うーむ、困ったモンだ。

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唯一のモードなブランド、「ピエール アルディ」
この手のモノを買うなんて、まずないんですけどね。
クラッチですが、単体では持ち歩きません。
バッグインバッグとして、取材ノートや小物入れに使ってます。

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「スタンダード サプライ」
これもたくさん使いましたね〜。
ただ、リュックはすぐに汚れだらけになる!
上のは、ガシガシ洗った直後。
新品状態がお好みの人にはお薦めできないですわ。

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「ヴァイナル アーカイブ×ポーター」
くたっとした布袋で、ミニマルなオールホワイトで、いい意味でのチープな存在感があります。
ペンキ塗ったような珍しい生地で、アートオブジェみたいなとこも好き。
斜めがけショルダーバッグですが、実はあまり使う機会がなく。
荷物が大きく重い人間は、こんなカバンは向いてないですねえ。

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流行のサコッシュ。
「バーラップ アウトフィッターズ」
サブバッグとして斜めがけや、バッグインバッグで小物入れに。
ノートが入る大きさで、取材時にもよく使います。
2ヶ月ほど前に購入。

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「Scye(サイ)」
ここに載せてるバッグは2年以内の購入品が大半ですが、これは数年前ですね。
一時期ハマって、色違いでシーズンおきに4つ買い集めました(展示会でオーダー)。
かわいいと思いますけどね〜、でも手掴みハンドルしかないのが不便で、あまり使わず。

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「ローグ ギャラリー」
古くなったヨットの帆でつくられたトートです。
これはたぶん5年以上前に買って、あまり使わなかったもの。
最近、このグラフィカルな模様が気分に合うと思い、引っ張り出しました。

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ラストは、関係者向け割引セールで先週ゲットしたばかりの、
「キャプテン サンシャイン × ポーター」
ベージュに近い色味です。
丈夫なナイロンで簡易に仕立てられた、くたっと系。
近頃は仕事で会う人から、このワークウエアテイストのファッションブランドが気になってる、という声をよく聞くようになりました。
アラサーくらいのオトコに。

 

えーーー、ここではごくパーソナルな白バッグを並べてきましたが、何かひとつでもおもしろいのありましたか !?
それより、
「似たようなのばっか買って頭大丈夫??」
とか、
「これぜんぶの価格合わせたら、高級バッグ買えるっしょ」
とか思われてますよね、たぶん。

ご指摘はごもっともなんですけどぉ〜〜、使いやすさとか服との相性とかびみょーに違うんですよ、どれも。
ほぼすべて、定価よりだいぶ安く手に入れてますしね。
(買い物上手なのは自慢)

高級バッグを手に入れても、重かったりポケット少なかったり、持ちにくかったり、雨濡れに弱かったりで、結局使わなくなるんです。
持ち物を人に羨ましがられたい気持ちはそりゃありますが、最優先項目は、「使いやすさ(機能性)」。
「便利で、持ち歩いて楽しく、人から見ても魅力がある」
そんな理想のバッグを日々探し続けております。
(いいのが見つかったら、記事にして世の中にご紹介する)

バッグには、持つ人の価値基準と、
「自分がどう見られたいか」
がよく表れてるのかもしれませんね。

「服装を見ると、その人が分かる」
とよく言われますが、実はこの考えは間違いで、
「服装を見ると、その人が何になりたいか、が分かる」
のが正解らしく。
憧れの対象が、装いに投影されているということです。

私はそーだなー、「センスのいい人」と思われたいのかなー !?
白使ってても、決して「爽やか人間」とウソつきたいワケじゃない。
うん、
「ブランドものが好きな人」
ってのがいちばんヤだわ。

 

© Kazushi Takahashi

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高橋一史

明治大学&文化服装学院卒業。編集者がスタイリングも手がける文化出版局に入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。担当ジャンルは、ファッション&音楽。退社後はフリーランスとして、原稿書き・雑誌編集・コピーライティング・広告ディレクション・スタイリングなどを行う。

kazushi.kazushi.info@gmail.com

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