ほくほくの秋を感じる、リアンのかぼちゃ祭り。
我が家のバスルームを覗きに、時々天窓から現れるピンクの首輪のぽっちゃり黒猫。屋根を伝って、のどかにお散歩中……でしたが、哀れにもこの直後、ひとまわり大きなカーディガン猫に遭遇、屋根の上でビッグファイトに。どうやら結局、カーディガンが勝利したようです。猫の世界もいろいろ大変ですな。
さて、秋も深まり、栗やさつまいもやかぼちゃ、とにかく甘くてほくほくしたものが食べたくなる季節ですね。エクス・アン・プロヴァンスでも、焼き栗屋さんが店を出し始めました。
エクスから車で40分ほど離れた場所にある村、リアン(Rians)で先週開催されたのは、かぼちゃ祭り(La fête de la courge)。村近辺のかぼちゃ生産者が集まり、村はかぼちゃ色一色に。かぼちゃ色と一言で言っても、日本でよく見かけるような、皮がみどり色のものから、絵に描いたようなオレンジ色のもの、おたくはウリですかそれともヒョウタンですか、という感じのものまで、いろんなかぼちゃが一堂に会しました。
広場では、馬を使った中世風(?)スペクタクルが上演され、かぼちゃの重さや形を競うコンクールもあったようです。消防署では、消防士さんたち(だいたいイケメン)がフライドポテトを揚げていて、まさに村人総出のビッグイベント。
生のかぼちゃだけでなく、かぼちゃジャムやかぼちゃケーキなどの加工品も売られます。この手作りケーキ、しっとりとしていてラムの香りがほんのり香って、とってもおいしかったです。
そして私がこのお祭りで最もフランスらしさを感じたのは、この時期に、こんなにかぼちゃが並んでいるというのに、全く「ハロウィン」感を出していない、というところです。
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