週末は山小屋でラクレットとポトフ。と、雪遊び。
もうすぐイースターだというのに、まだまだ寒い日が続いていて、なかなか暖房が片付けられません。日が当たるところにいたら、半袖でもいけるかも、と思うのですが、朝晩や日陰では、真冬のコートを着たいくらい。
さて、先月のことですが、今シーズン最後の雪遊びに出かけました。
場所は、ヴェルコール山地(Massif du Vercors)にある村。プロヴァンスにはあまり雪は降りませんが、車で2時間北に走ればもう、アルプスの麓。スキー場やスキーリゾートが点在しています。
今回は、友人たちと総勢11人で大きな山小屋を借りて、二泊三日の週末雪山篭りです。雪山といっても、3月は逆に暖かい日が続いたので、山小屋周辺はすっかり雪が溶け、ハイジが走っていても不思議ではないくらい緑が広がっていました。
どうも、ヤギのメエ(仮名)です。
それでも、スキー場にはまだまだ雪が残っていて、私たちは、雪山ハイキングへ。スキー用コースの間を縫って、ハイキングコースが設けられていて、特別な装備を用意していなくても、滑りにくい靴さえあれば、気軽に楽しめます。雪の間からは、緑も見え隠れしていて、迫り来る春が目に見えましたよ。
冬と春の間に、誰かの足跡。
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雪で遊ぶのと同じくらい楽しみだったのが、ごはん。
大勢でロッジに泊まる時、日本だったら、大鍋でコトコト煮たカレーとか、あつあつのお鍋とかをみんなで食べると思うのですが、冬のフランス、11人の大人数。一体何を食べるんだろうと考えていたところに、友達が提案してくれたのは、冬の定番、ラクレット! チーズは、マルセイユの美味しいチーズ屋さんで予約して手に入れ、はるばる持ってきてくれました。
チーズにも種類があって、普通(?)のラクレット用チーズの他に、灰が入っているタイプや、Ail des ours(クマのにんにく)という名前の、ニラのような香りの植物が入ったものなど。
山小屋に備え付けられていたラクレットマシーンを囲み、各々、小さなフライパンにチーズをのっけて、とろとろに溶かしてから、ほくほくのじゃがいもや野菜、生ハムなどのシャルキュトリーの上にのっけていただきます。
シンプルな食事ですが、なんだか、みんなで鍋をつつくような一体感が生まれて楽しいんです。ホットプレート効果か、汗ばむくらい体も温まります。
注意しなくてはならないのが、ラクレットを食べる時は決して、冷たい水を飲んではならない、ということ。チーズがお腹のなかで固まって大変なことになるそう。想像するだけで、恐ろしや。ワインか、暖かいお茶と一緒にどうぞ。
水が置かれてますね、これは重大ミスです。
二日目の夜は、フランス家庭料理の代表格、ポトフ(そういや、店以外でフランス人が作るポトフを食べるのは初めてだ)。夕食の何時間も前から、男性陣が準備をしてくれて、気づけば野菜とお肉からとったブイヨンが出来上がっていました。そこに、まるごとニンジンやソーセージなどの具材を加えて、完成!
ブイヨンなんてあたしゃ、キューブになってるのしか使ったことないよ、こんなに美味しいもの、手作りできるんだ、と感激。残ったブイヨンは瓶につめて、みんなで分けて持って帰りました。
食後は、暖炉のそばで人狼ゲーム(フランス語では、ルー・ガルー:Loups-Garous)やディクシット(Dixit)などカードゲームをして夜更かし。
山小屋の犬。なんか寝癖、ついてません?
へへ。
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