ミャウの優雅な１日、朝から晩まで大公開。

事件は3日前の夜、起こりました。

「ミヌーシュが、いなくなった。」

ミヌーシュとは、以前このブログでもご紹介した、うちのお隣さんカップルの猫です。そのミヌーシュが、夜散歩に出たきり家に戻らないというのです。お隣さんは迷い猫のちらしを作ってあちこちに貼りに行き、あらゆるSNSを駆使して情報を広め、友達総動員で探し回りました。

でも、ミヌーシュは二日経っても見つからず。

誘拐されちゃったのかな、どこかの家に迷い込んじゃったのかな、なんでなんでと、同じ敷地内でミャウを飼う私たちにとっても人ごとではなく、お隣さんの気持ちを想像しては胸を痛め、ただただ早く帰ってくるよう、祈り続けていました。

で、昨晩。

食後の散歩がてらミヌーシュ捜索に出かけたところ、自宅から200mほど離れた民家の前で、私の猫センサーが反応。門の奥に、ぽっちゃりとした猫のシルエットを確認。そろりそろりと近づいて見ると、やっぱりそれはミヌーシュ！ 　すぐさまお隣さんに連絡すると、外出先から飛ぶように駆けつけてくれて、ミヌーシュは無事に保護され、めでたくおうちに帰ることができました。

猫さがしを生業（？）としている私ですが、こんなにも嬉しい猫発見は初めてのことです。お隣さんの喜ぶ顔、ミヌーシュの安心しきった姿……家に帰ると、敷地内に住む人みんなが笑顔で彼女を迎えました。

もしかしたら、放っておいても自力で帰ってきたかもしれないけれど、ちょっとした幸運でミヌーシュを見つけられたことで、なんだかフランス社会に少し貢献できたような気がして（大げさ）、印象深い出来事になりました。

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ということで、前置きがえらい長くなりましたが、今回のブログは、自宅から半径20mくらいで繰り広げられる「ミャウの１日」を、ミャウ目線でお届けしようと思います。よくある、なんでもない日のこと。

だいたい5:00 飼い主にごろごろすりすり

「あたしの１日は、飼い主に甘えてあげることから始まります。時間は、適当です。あたしの目がぱちっと覚めたら、4時だろうと5時だろうと、ごろごろと言いに行きます。彼らは喜んであたしを受け入れます。人間との信頼関係は、こうした小さな積み重ねにより築かれるのです。」

7:30 かりかり

「飼い主に派手に甘えてあげ、彼らの起床を見届けたところで、朝食をとります。朝食は、１日の食事のなかでもっとも重視しています。」

8:00 朝のパトロール

「飼い主の出勤に合わせて、あたしも出勤です。夜の間にたまった仕事がてんこ盛りです。」

9:00 かりかり

「もちろんブランチも欠かしません。」

9:30 塀の上パトロール

「くつろいだふりをした、おとりパトロール中です。さぼってるんじゃありません。」

11:00 かりかり

「そろそろ昼食ですね。昼食の前にもアペリティフをするのがあたしの習慣です。」

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12:00 ミヌーシュを迎える

「隣のふとっちょがうちにやって来てはあたしのごはんを食べて行きます。仕方がないので大人の対応をとることにしています。」

12:30 かりかり

「ランチは軽めにとります。満腹になると午後のシエスタに響いてしまうので。」

13:00 キャットタワーで昼寝

「猫の美の秘訣はシエスタにあり。あたしのお昼寝の邪魔は、大統領だろうとローマ法王だろうと許しません。」

14:30 かりかり

「残りわずかなかりかりを、一粒一粒、味わいます。噛むごとに甘みを感じられるのです。」

15:00 ベッドで昼寝

「最近、暑いからと飼い主に監禁されることが多いので、仕方なくベッドでシエスタをとります。」

16:30 毛づくろい

「寝起きには必ず、身なりを整えます。唾液をいっぱいだして、毛の流れに沿ってゆっくり舐めることがポイントです。」

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17:00 かりかり

「かりかり、かりかり。」

17:30 夕方のパトロール

「この頃、白と黒のカーディガン猫がここいらで幅をきかせています。油断も隙もありません。あたしの家はあたしが守ります。」

19:00 かりかり

「飼い主が新しい食事を器に盛ってくれました。新鮮なカリカリは何物にも勝ります。」

19:30 虫とり

「いわばこれはあたしの余暇、レジャー、プレジールの時間です。ヤモリや蛾、カブトムシがいたるところであたしを待っています。」

21:00 帰宅

「暗くなる前には帰らないと、飼い主があたしの名前を大声で呼び回ります。恥ずかしいにも程があります。」

21:30 家のなかから警備

「帰宅してからも職務は続きます。外に不審者がいないか、窓から身を乗り出して警戒中です。」

22:30 飼い主と遊ぶ

「これもまたあたしの仕事のひとつです。飼い主と遊んであげる。ただあたし、なぜかスポンジを見ると興奮してしまうのです。これについては近々カウンセラーの先生に相談しようと思っています。」

23:00 家の中の虫とり

「飼い主はハエや蚊を嫌います。それらも含め、家の中に迷い込んだ小さき虫たちを、あたしが肉球をつかって優しく捕まえます。量によっては明け方まで残業することもあります。」

0:00 就寝

「飼い主のそばで眠りにつくこともあれば、ひとり離れた場所で眠ることもあります。」

「あたしのよくある1日をご紹介しました。これをここまでお読みになられたということは、あなたもよほどの猫好き、そして猫になりたいという気持ちをお持ち、または激しくお暇を持て余した方と存じます。あたしのライフスタイルをご覧になって、人間のみなさまがひとつでも気づきを得られ、みなさまのクオリティーオブライフ向上につながれば幸いです。」ミャウより