時代が求めている? ジェンダーフリーの人形が発売開始。

Culture 2019.09.27

01-news-2019mattel-190927.jpg©️2019 Mattel

バービー人形を製造していることで知られる米MATTEL社が、現地時間25日に新たなコレクション‟Creatable World”を発表。コンセプトに「ジェンダー・ニュートラル」を掲げ、性差にとらわれない新たな価値観の人形を打ち出している。

MATTEL社は公式Twitterで、「私たちの世界では、人形はそれを使って遊ぶ子どもたちと同様、無限の可能性を秘めています。ここに紹介する#CreatableWorldは、固定概念のラベルを外して誰もが遊べるように設計されています」と紹介している。

また、MATTELの幹部であるキム・カルモーネは、商品開発の背景についてこう説明する。

「おもちゃは文化を反映する鏡です。世界的に包括的であることの利点が称えられるにつれて、ラベルのない人形のラインをつくる時が来たと感じました。調査によると、子どもたちから、男性的および女性的であるとされるジェンダー規範に則ったおもちゃでは遊びたくないという回答が多く得られたそうです」

そんなCreatable Worldの人形が、どうジェンダーフリーなのか、動画を通して見てみよう。

ニュートラルな顔立ちをした人形は、服やウィッグを付け替えることで、男にもなれるし女にもなれる。自分の好きなようにキャラクター設定できる人形、これがCreatable Worldだ。これまで人形といえば、バービーとケンを代表するように、男女の性差を強調するつくりなのが常だっただけに、画期的な商品開発といえるだろう。

MATTEL社はこれまでにも、それまで均一的だったバービー人形に、肌や髪の毛の色、体型などにバリエーションをつけてラインナップを強化したことでも知られており、さまざまなユーザーを考慮して、‟ぽっちゃりバービー“、“高身長のバービー”などを発表してきた。

近年では、車椅子や義肢を使うバービーも登場し、美の多様性に拍車がかかってきた中で、今年はいよいよジェンダーレスに着手した形だ。

人形を通して、子どもと多様性について語るのもいい機会になるだろう。Creatable Worldシリーズの人形を含めたキットの価格は30ドルで、全米では、Amazon、Target、Walmartほかで発売中だ。

texte: ERI ARIMOTO

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