試練の外出制限。口論が特に増えたのは若いカップル。

Culture 2020.04.12

外出制限や外出自粛は人間関係に緊張をもたらし、大きな試練になりうる……特に、若いふたりにとっては。フランス世論研究所(IFOP)の調査により、25歳以下のカップルはほかの世代に比べて、この外出制限が始まってからより喧嘩をしがちなことが明らかになった。

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25歳以下のカップルの口論が以前に比べて増えている。photo : iStock

3月17日からフランスは、新型コロナウイルスの蔓延を抑えるため、外出制限下にある。フランス人のメンタルヘルスに関する調査が指摘するように、これは人々の精神に大きく影響を与える異例の事態だ。厳しく制限された外出や、心配をあおるような周囲の雰囲気が人間関係を激変させ、特に夫婦やパートナー間に緊張を引き起こしている。4月8日に発表されたフランス世論研究所の調査結果によると、この制限が始まってから、フランス人カップルは以前より頻繁に口論しているそうだ。特に若者たちの間で顕著だと言う。

試練のなかにいる若いカップルたち。

調査対象となった全カップルの39%にあたる25歳以下の人たちは、なぜ他の世代よりも強く影響を受け、喧嘩の危機にあるのか。おそらくそれは、彼らがパートナーと暮らすことに不慣れだからだろうと調査書は指摘する。

一般的にふたりにひとり、全体の49%にあたるフランス人が、配偶者やパートナーと以前よりも多く口論していると明かした。口論の主な原因は子育てや家事にまつわることだ。より具体的には、学校閉鎖に伴い、子どもたちがテレビやスマートフォンなどスクリーンの前で過ごす時間についての議論が増えたと34%の親が答えた。また、教育全般に関することが29%、27%は子どもと過ごす時間について。驚くまでもないが、子どもたちのパワーを発散させる庭のない家庭はさらに事態が深刻だ。こういった家庭では、76%のカップルが子どもたちがスクリーンの前で過ごす時間についての言い争いが増えたと答えている。

同様に、18%のカップルが外出時の移動に関して衝突しており、17%が共通の趣味の活動について、15%は食事のメニューを巡って摩擦が起きている。外出制限が解かれた後、中国のように離婚を急ぐ夫婦が増えないよう祈るばかりだ。

※この調査は18歳以上のフランス人3011人を対象に、2020年3月21日から3月23日までの間、インターネットを利用したアンケートで行われたものです。

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texte : Lisa Connan (madame.lefigaro.fr)

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