フィガロが選ぶ、今月の5冊 イラストレーターふたりが描く、泉鏡花の耽美な世界。

Culture 2016.10.26

『天守物語』

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泉鏡花作 宇野亞喜良、山本タカト画 エディシオン・トレヴィル刊 ¥3,780

 

白鷺城に住まう美しき魔物・富姫と若き鷹匠・図書之助との禁断の恋を描いた泉鏡花の戯曲『天守物語』が初版から100年の時を経て、人気イラストレーターの競演でよみがえる。英語編を60年代からグラフィックの第一線で活躍し続ける巨匠・宇野亞喜良が、日本語編を「平成の浮世絵師」と称される山本タカトが挿絵を担当し、両扉で1冊に。幻想的なエロティシズムの表現を究めたふたりによる耽美な世界観を堪能できる。金沢の泉鏡花記念館では「宇野亞喜良×山本タカト『天守物語』」展を開催中。サイン入りの特装版(600部限定、¥5,400)も同時刊行。

 

*「フィガロジャポン」2016年11月号より抜粋

texte : HARUMI TAKI

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