男の友情にグッとくる! バディムービーに夢中。

Culture 2017.02.03

ラッセル・クロウとライアン・ゴズリング主演の探偵コメディ『ナイスガイズ!』、イケメンバディが活躍する『バッドガイズ!!』など、やんちゃだけれど憎めない男たちのバディムービーが続々公開!

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年明けから、憎み切れないろくでなし的な男たちの暴走っぷりに呆れながらも大爆笑してしまう、とびきりのバディムービーが続々と公開される。代表は昨年のカンヌでも上映された、70年代を舞台にした探偵コメディの『ナイスガイズ!』。腕っぷしの強い示談屋を演じたラッセル・クロウは言うまでもなくハマり役、クールなイメージの強いライアン・ゴズリングがドジで情けない私立探偵を演じて、意外なほど笑わせてくれるのが楽しい。ボケにボケを重ねるライアンと巨大化したラッセルのバディ感を再び味わいたいので、ぜひシリーズ化してほしいものだ。

同じく、威勢のいいイケメンバディが活躍するのが『バッドガイズ!!』。悪徳警官コンビを演じるのは、『ターザン:REBORN』の主演で脚光を浴びたアレクサンダー・スカルスガルドと、『アントマン』で注目されたマイケル・ペーニャ。見目麗しいアレクサンダーとかわいいペーニャ、正反対のルックスを持つふたりが抜群の相性のよさを見せ、犯罪者顔負けのとんでもない行動の数々で笑いを巻き起こしてくれる。差別ギリギリ、というかほぼアウトな発言をしまくりなのに、なぜか愛すべきキャラクターになっているという離れ業がお見事!

さらにもう1作、『ダーティ・グランパ』はお盛んすぎる祖父とザック・エフロン扮する真面目な孫の珍道中を描くコメディ。デ・ニーロが輝かしいキャリアを脅かしかねない(⁉)捨て身のお下劣ギャグに挑んでいるので、自分がどこまで下ネタを許容できるか、リトマス試験紙的に楽しむのもおすすめだ。

文/細谷美香(映画ライター)

『ナイスガイズ!』

シングルファーザーで酒浸りの私立探偵、マーチ。腕力でもめ事を解決する示談屋のヒーリーの相棒になり、失踪したとある少女の捜索を始める。70年代のきらびやかなファッションやソウルフルな音楽がストーリーを彩る。

監督・脚本/シェーン・ブラック
出演/ライアン・ゴズリング、ラッセル・クロウ、マット・ボマー
2016年、アメリカ映画 116分
配給/クロックワークス
2月18日より、新宿バルト9ほか全国にて公開

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『バッドガイズ!!』

ニューメキシコ州アルバカーキ。酒とカントリー音楽を愛するテリーと、おしゃべりな相棒ボブ。警官バッジを盾に正義を悪用する彼らが、裏社会を牛耳る英国人が潜む事件に関わる。独自の流儀で見せるクライムコメディ。

監督・脚本/ジョン・マイケル・マクドナー
出演/アレクサンダー・スカルスガルド、マイケル・ペーニャ、テッサ・トンプソン、テオ・ジェームズ
2015年、イギリス映画 98分
配給/トランスフォーマー
2月21日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開

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『ダーティ・グランパ』

結婚式の準備に追われる、真面目な弁護士のジェイソン。そんななか、妻を失った祖父から一緒に傷心旅行に行こうと誘われる。いざ旅が始まると、祖父はナンパに飲酒にビーチで大暴れと、とんでもない人物で……。

監督/ダン・メイザー
出演/ロバート・デ・ニーロ、ザック・エフロン、オーブリー・プラザ
2016年、アメリカ映画 102分
配給/REGENTS、日活
TOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開中

*『フィガロジャポン』2017年3月号より抜粋

 

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