接近！ 東京ミレニアルズ ヒップホップの未来を切り開く、ラッパー IO。

総勢16名の新鋭ヒップホップクルー、KANDYTOWNに所属するラッパーであり、映像クリエイターチーム、TAXi FILMSとしての活動する映像クリエイターでもある人物、IO（イオ）。初のソロアルバム『Soul Long』から約14ヶ月を経てリリースされた新作『Mood Blue』では、より都会的でメロウな楽曲を披露した。さまざまな活動を通して独自の表現を続ける彼。取り巻く環境について聞いた。

仲間の活躍から、刺激をもらう。

「もともとラップを始めたのは、同級生でKANDYTOWNのメンバーだったYUSHIの影響です。そして、周りも同じくヒップホップにハマっていって。俺が好きで聴いていたラップはメロウなものが多かったですね」

最新作『Mood Blue』は、前作よりもさらにメロウなサウンドで満ちた心地よい楽曲が揃う。ヒップホップと聞いてイメージする音とはまた違った、ロマンティックなムードが頭の中に広がる。

「ソロで曲を作る時も、まず自分がいいと思うものを大切にしていて、その次が仲間。昔からの地元の友だちはいまでも関係が深いです」

そして「ストリートカルチャーの中にいたり、おもしろいやつがいるなと思ったりすると和光（学園）出身が多い」と語り、それが刺激になっているという。

「個々で活動しているKANDYTOWNのメンバーやOKAMOTO'Sのメンバーなど、同じ世界で活躍している仲間もたくさんいて、彼らのことはもちろん、その他知らないやつでも和光出身だって耳にすると、自分のようにうれしくなる」

語る言葉は少なめだが、我々が受け取る熱量は、自身の曲の中で紡ぐ歌詞と同様に熱がこもっている。それは、彼の佇まいや眼ざしに強い意志を感じるから。カメラの前でレンズを見つめると、それを合図にフォトセッションが加速し始める。

「ファッションは音楽とも関係があるしすごく興味があって、ハイブランドも好きです。背景に人の思いや技術を感じるものに惹かれます」

そのはにかんだ顔に、勝手に緊張していた空気は一気に解けて、流れた。彼がファッション業界からも注目を集め、モデルとして活躍する理由──スタジオという真っ白なキャンバスの中でジャケットを羽織った瞬間、彼のスタイルにそこにいた誰もが惹かれた。彼自身が何かメッセージを伝える”媒体”であると気付かされたのだ。

IO×DONY JOINT "A BLUE TOUR"　supported by Carhartt WIP
9月2日（土）名古屋：FLEX LOUNGE  ★終了
9月3日（日）大阪：心斎橋SUNHALL ★終了
10月1日（日）福岡：graf
OPEN 19：00 / START 20：00
10月22日（日） 沖縄：G+
OPEN 18：00 / START 19：00
10月29日（日） 東京：表参道WALL&WALL
OPEN 18：00 / START 19：00
●主催・企画・制作／BCDMG　●協賛／Carhartt WIP
●お問い合わせ／チッタワークス tel:044-276-8841（平日12:00～19:00）

『Mood Blue』　Pヴァイン　￥3,024

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