佐々木蔵之介が、極悪のリチャード三世に挑む話題作。

Culture 2017.10.14

ピカレスクの魅力を、強烈なインパクトで描く。
『リチャード三世』

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手塚とおるがリチャードの妻となるアンを演じるなど、ヒネリのあるキャスティングでの上演。今井朋彦、植本純米(植本潤改メ)など個性派が顔を揃える。

 ルーマニアの演出家シルヴィウ・プルカレーテが手がけるシェイクスピア史劇。2013年の『ルル』など過去の来日公演では舞台に漲るエネルギーで観客を圧倒してみせた鬼才が、今回初めて日本人キャストと向かい合う。シェイクスピア作品中最も名高い悪人であり、これまでも世界中の名優たちが挑んできたリチャード役を演じるのは、佐々木蔵之介。一人芝居版『マクベス』(15年)をはじめ、舞台俳優としての評価も高い彼にとっても、刺激的な挑戦である。
 作家・演出家・翻訳家の谷賢一が演出補として参加。演出家に特別な役を託された渡辺美佐子のほかは、すべて男優というキャスティングにも注目を。総勢15人の男優が数ある劇中の役をこなしていくという仕掛けで、新たな『リチャード三世』を創り上げていく。
 欲望のままに、敵も味方も肉親さえも欺き、裏切り、悪辣の限りをつくして王座を掴み取っていくリチャード。彼が、野望の果てに見た風景とは……?

『リチャード三世』
東京芸術劇場 プレイハウス(東京・池袋)
日程:10/18〜30
全席指定 S席¥8,500、A席¥6,500、サイドシート¥5,000
※10/17プレビュー公演あり、チケット各¥500引き

●問い合わせ先:東京芸術劇場ボックスオフィス
tel:0570-010-296
※11/3〜5大阪、11/8岩手、11/15愛知にて公演あり。
www.richard3-stage.com

*「フィガロジャポン」2017年11月号より抜粋

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réalisation : KAORI SHINDO

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