女優サリー・ホーキンスが画家の半生に生命を吹き込む。

Culture 2018.03.30

つましくも苛烈な暮らしが、絵を描く時を幸福の色合いに。

『しあわせの絵の具
 愛を描く人 モード・ルイス』

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正規の絵画技法を学ばなかった素朴派のカナダ人女性画家モード・ルイスの半生に、いま旬の女優サリー・ホーキンスが生気を吹き込む。若くしてリウマチを患い、半人前扱いの叔母から自立すべく漁師の家に住み込んだモードは、下働きの合間、板切れやあばら家の壁や窓に我流の絵を描き始める。モードを犬や鶏以下に遇したイーサン・ホークの荒くれ漁師が彼女の絵を後押しする、和らいだ情愛の芽吹きがふたりの暮らしからひたひたと身に迫る。互いに感化し合う温度感を伴って。

『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』
監督/アシュリング・ウォルシュ
2016年、カナダ・アイルランド映画 116分
配給/松竹
新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開中
http://shiawase-enogu.jp

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*「フィガロジャポン」2018年4月号より抜粋

réalisation : TAKASHI GOTO

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