メーガン妃の美しさを引き立てた、ジバンシィのドレス。

Culture 2018.05.23

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世界中の人々が待ち望んだ、メーガン妃のウェディングドレス姿。photo : Getty Images

晴れ渡った5月19日土曜日、ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂でハリー王子と結婚式を挙げたメーガン妃。晴れの日の衣装に選ばれたのは、クレア・ワイト・ケラーのデザインによるジバンシィのオートクチュールドレスだった。

挙式の日程が発表されてから数ヵ月。世界中の人々が待ちに待った、メーガン妃のウェディングドレスお披露目の瞬間がやってきた。現地時間で5月19日の11時59分、若き花嫁はウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂前に到着し、ロールス・ロイスから降り立った。5メートルの長さの純白のベールで顔を覆い、ボートネックのミニマルな白いドレスに身を包んでいる。デザインを手がけたのはクレア・ワイト・ケラー。メーガン妃がどんなドレスを着用するかは当日まで明かされておらず、イギリスらしく賭けの対象に。ラルフ&ルッソやステラ・マッカートニーらの名前も予想に挙がっていた。

縫い目はわずか6本の、端正なドレス

サセックス公爵夫人となったメーガン妃が最終的に選んだのは、2017年からジバンシィのアーティスティックディレクターを務めるイギリス人クチュリエ、クレアの才能だった。ふたりが初めて顔を合わせたのは2018年初めのこと。クロエでの経験もあるクレアの、時代を超えたスタイル、エレガントな美的センス、カッティングの手腕を気に入ったという。

そのドレスはシルクを使ったマットな質感で、ケンジントン宮殿から発表された公式声明によると、縫い目はわずか6本。その配置にまで細心の注意を払って仕立てられたものだという。ボートネックがメーガン妃の肩の美しさを引き立て、七部丈の袖が洗練されたモダンな印象を与えていた。足元を飾るのは、ジバンシィ・オートクチュールによるダッチェスサテン(サテンの種類。Duchessは公爵夫人の意味をもつ)のハイヒールだ。

「このような特別な日のために、メーガン妃に協力する機会を与えていただき大変光栄です」と、クレアはオフィシャルコメントの中で語っている。「メーガンという女性と個人的な交流を結べたことをとてもうれしく思っています。私にとって忘れられない大切な思い出となるでしょう。ジバンシィともども、メーガン妃とハリー王子の前途を祝し、御多幸をお祈りします」

王室の歴史が詰まったヘアバンド形ティアラ

ベールを留めているのは、ダイヤモンドがちりばめられたヘアバンド形のプラチナ製ティアラ。エリザベス女王から借り受けたものだ。1893 年製のダイヤモンドのブローチを中央に配するデザインで1932 年につくられた。ブローチはもともとメアリー王妃(エリザベス女王の祖母)が所有していたもので、ヨーク公ジョージ王子との結婚祝いとして、1893年にリンカーン伯爵から贈られたもの。1953年にメアリー王妃は死去し、ティアラとブローチはエリザベス女王に遺贈された。

ティアラ以外のジュエリーも目を引いた。耳には、ダイヤモンドが配された「ガラントリー ドゥ カルティエ」のホワイトゴールドのイヤリング。手首には、ホワイトゴールドとダイヤモンドのリフレクション ドゥ カルティエ ブレスレットがまぶしく光っていた。

デザイナーの美意識が行きわたった、ジバンシィのドレス

texte : Marie-Caroline Bougère (madame.lefigaro.fr)

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