結婚式を台無しにしかねない、5つの落とし穴。

Culture 2018.06.04

結婚するカップルは理想の結婚式をプランニングすることで頭がいっぱいで、招待客サイドのケアを忘れがちだ。しかし、式を盛り上げたいならくれぐれもゲストは大切にしたいもの。 彼らの気分を悪くさせないために、フランス人が避けるべきだと思っている5つの落とし穴とは?

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テーブルの席順は、決してゲスト任せにしてはいけない。photo:Istock

招待状、テーブルコーディネート、メニュー、自分たちの衣装……新郎新婦には、次から次へと決定すべき案件が舞い込んでくる。しかし、つねに招待客のことを考えて決断をしているかといえば、そうとは限らない。確かに、結婚式の日の主役は新郎新婦だし、大切なのはふたりが自分たちらしい結婚式をつくり上げること。とはいえ、披露宴が終わるころに招待客が不愉快な気持ちになって、ダンスタイムには人が残らない、ということになったら残念だ。みんなにとって素晴らしい一日にするために、絶対に避けたい過ちは次の5つ!

避けたいこと1:ベビーシッターを用意しない

カメラマンの予算を増やすためにベビーシッターの予算を削るのは、大きな間違い。結婚するふたりにとっては、おまけのように見えるかもしれないけれど、子どものいる出席者には大問題だ。会場にベビーシッターがいない場合、親たちはカクテルパーティの間中、プチフールに手を伸ばしたり、シャンパンを飲もうとする子どもの後を追いかけ回すことになるのだ。食事中も、同じテーブルの招待客とまともに話もできず、ウェディングケーキを食べたら早々に帰り支度をしなければならない。それでもまだ納得できない? ベビーシッターがいないと、披露宴がレクリエーションの時間になったり、堪えられないほど騒々しいディナーになってしまう可能性もある。そんなことが起きないよう、3歳以上の子供8人に対して少なくともひとりはベビーシッターを雇うようにしたい。

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避けたいこと2:プランBを準備しない

ウェディングプランナーが口をそろえて言うのだから間違いない。どんなおまじないをしようが、悪魔にすがろうが、特別な日が絶対に晴れるという保証はない。だから悪天候に備えて、非常用テントや予備会場を用意しておきたい。新郎新婦はハラハラしないで済むし、招待客にとっても、大雨が帽子に降りつけていては誓いの言葉どころではない。また、「炎天下での結婚式も、招待客にとってはあまりうれしいものではありません」と忠告するのは、ブライダルプロデュース会社「Majenia 」のイベントデザイナー、ナタリー・グロ=ボニヴァール。「あまりに暑い時は、セレモニー会場を日陰に移したほうが賢明でしょう」

避けたいこと3:段取りが悪い

花嫁がシニヨンを結うのにかかる時間を考えに入れていなかったために、35度の炎天下で招待客が汗だくなって待ち続ける。道路が渋滞する時間を選んでしまったために、市役所からパーティ会場への移動に1時間半かかる。あるいは、カクテルの時間が長過ぎて、お腹を空かせた招待客が、何もないビュッフェテーブルの前を延々と行ったり来たり、などなど。段取りはとても重要だ。まず閉会時間を決め、そこから逆算して一日のプランを立て、各段階に要する時間を計算するといい。花嫁のヘア、メイク、着付けには、3時間は取っておきたい。結婚式場からあまりに遠いパーティ会場はやめておこう。 招待客が道に迷いそうな危険は歓迎できない。カクテルは1時間半以内に収めよう。ただし、招待客が多くて、前菜の代わりにフィンガーフードを出す場合は、2時間みてもいいだろう。余興については、プログラムに入れるとしても4~5個までにして、それぞれ10分以内に収めること。さもないと、「パーティの流れが滞ってしまいます」と前述のグロ=ボニヴァールは言う。

避けたいこと4:料理の予算をケチる

未来の花嫁花婿は大忙しで、料理を味わう余裕はあまりない。けれども、招待客にはじっくりと料理を堪能し、吟味するゆとりがある。それだけに料理は間違いなく招待客の記憶に残る。予算が限られている場合は、見かけを気にして残念な結果になるよりは、シンプルで美味しいものを選ぶようにするといい。たとえば、シャンパンはカクテルパーティの時だけにして、デザートには上質のスパークリングワインにするというのも手だ。ブライダルプロデュース会社「Les Cocottes」のウェディングプランナー、エグランティーヌ・メルスからはこんなアドバイスも。「料理の量は多い方がいい。招待客は料理の内容は忘れることがあっても、料理が少なかったことは決して忘れません」

避けたいこと5:席を自由にしてしまう

どんなカップルにとっても、席次をどうするかは頭の痛い問題だ。だからといって、どんなに魅力的に思えても、招待客に好きな場所を選んでもらうのはよい解決策ではない。テーブルに移るときに大混乱になる恐れがあるだけでなく、若いパパやママばかりのテーブルに独身男性がひとり入り込んでしまうなど、食事の時間に居心地が悪い思いをさせてしまうかもしれないからだ。前述のメルスもこう言っている。「なんでもかんでも招待客任せにしてしまうと、席が足りなくてカップルや友人同士が同じテーブルにつけなくなることも」。指定席にする必要はないが、誰がどのテーブルに座るかは事前に決めておきたい。「ただし、独身者専用テーブルを用意する必要はありませんよ!」

texte : Anne-Sophie Michat(madame.lefigaro.fr)

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