時代を切り拓け! 世界の注目クリエイター。 不用品をアートに!インカ・イロリのクリエイティブ。

Culture 2018.08.18

オリジナルな発想で時代に風穴を開け、見たことがないものを創る。エネルギッシュな勢いのある、若手クリエイターたちにインタビュー。

|ロンドン|

古い家具の持つ、存在意義を問い直す。

インカ・イロリ(プロダクトデザイナー)

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Yinka Ilori

1987年、ロンドン生まれ。ロンドン・メトロポリタン大学でインテリア・プロダクトデザインを学ぶ。ミュージアムをはじめ、ショップやギャラリーで数々の展示を開催。

 

 

物のあり方次第で、誰かを笑顔にできる。そう気付いてデザインに夢中になったんだ。

 

「使い込まれた家具には、ストーリーが宿っている」。自らの経験からそう信じているインカにとって、使われなくなった古い家具をリサイクルして新たな生命を吹き込むのは自然のなりゆきだったという。少年時代に親しんだ、彼の両親の国でもあるナイジェリアの寓話やファブリック、目にしてきた風景が、インスピレーション源。鮮やかな色とテキスタイルパターンを巧みに組み合わせて生まれ変わった家具は、誰にも使われなくなった不要品とは信じられないほど。部屋の片隅にあるだけでハッピーな気持ちを与えてくれるパワーにあふれている。「プロダクトの存在意義や役割に興味があるんだ」と話す彼。自らの作品を通して、実直な生き方を私たちに示しているかのようだ。

*『フィガロジャポン』2018年8月号より抜粋

réalisation : MIYUKI SAKAMOTO

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