アップルが発信する、リアルなソーシャルの場。

Culture 2019.01.30

常に革新的なアイデアを発信するアップル社。
2017年にスタートした直営店内での無料セッション「Today at Apple」は、世界中で何百万人もの方が参加して、週に18,000以上ものセッションを開催。

2019年1月31日からは、日本を含む全世界の直営店で新たに58種類のラインナップが登場。
初心者向けの「Skills」と、野外へ足を運ぶ「Walks」、さらに学びたい人向けの「Labs」の3段階の構成で、参加者がより多くの製品情報を得たり、インスピレーションを得たり、世界的なクリエイターから新しいことを教わる機会を提供する。8人ほどの少人数制のグループセッションは、写真、ビデオ、音楽、コーディング、アートとデザイン、そして初のヘルス&フィットネスに焦点を当て、参加者がクリエイティブにインスパイアされるよう、交流の場を設けることが狙いだ。

リテール担当上級副社長のアンジェラ・アーレンツは「ソフトウェアを新しくアップデートするように、リテールにもアップデートが必要です。人と人との交流を通して、インターネットや動画チャンネルでは経験できなことを、楽しんでもらいたい。普段の生活では、新しい人と出会うのが難しい。アップルは出会いの場を設け、リアルなソーシャルを提供。セッションを通して、交流が生まれれば」と話す。

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ビジターセンターに登場し、会場を沸かせたリテール担当上級副社長のアンジェラ・アーレンツ。

そこでアップグレードしたセッションを一足先に体験するために、カリフォルニア州クパチーノのアップルパーク内ビジターセンターの直営店へ。各レベルのセッションに参加したが、これが最高に楽しい!

まずは「Skills」レベルの「GarageBandを使ったドラムパターン」へ。ソフトウェア「GarageBand」を使ってドラムのパターンで音楽を作るプログラムで、様々な音源が内蔵されたアプリを使い、自分だけのミュージックを作る。
ボタンを押すだけで音源が選べ、音の強さやトーンも自由自在に調節できて、非常に簡単だ。ヘッドフォンをして、各自制作を始めるが、参加者はみんな没頭している様子。作成後は各自の音楽をスピーカーで鑑賞するが、それぞれユニークな音楽が聴けて面白い。「楽器を習ったことがないから恥ずかしいかも」と感じたのはつかの間。シンプルな作業で、どんどん曲が出来上がるのが面白く、完成する頃には「意外と音楽の才能あるかも」と自信が湧いていた。

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「GarageBand」を使ってドラムのパターンで音楽を作るアクティビティ。思った以上に簡単に音楽が作成できて、自宅に持って帰ることができるのも嬉しい。

続いては、「Walks」の「Discovering Color」。ソフトウェアの「Procreate」とアップルペンシル、iPad Proを使って、絵を描くプログラム。屋外のアップルビジターセンター周辺と、気持ちの良いテラスを歩き、各自、空や木々、花の写真を撮り、その色をカラーパレットに取り入れて絵を描く。「我ながらよく描けたな」と胸の中でつぶやいていると、隣の人に「すごくいいね!」と言われ、ますます嬉しい。

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ビジターセンターの周りを参加者と一緒に歩く「Walks」の様子。iPad Proを使って、木々を撮影。

そして一番盛り上がるのが「Labs」の「ザック・キングと共同開発した小さなスクリーンの魔法」と題したセッションだ。マジックのような演出のデジタル編集された動画を作ることで有名な映像作家、ザック・キングとのコラボレーションで、参加者同士でチームを組み、映像編集ソフト「Clips」の使い方を習うもの。「ジャンプカット」と呼ばれる、時間の経過を飛ばして、別々の映像をつなぎ合わせる手法を習う。帽子をかぶっている映像と、帽子をかぶっていない映像をつなぎ合わせると、まるで瞬時に帽子がなくなったように見える。驚いたリアクションを加えることで、見た人がより分かりやすくなると、クリエイティブスタッフがアドバイス。

他の3人とチームを組み、指を鳴らすると、マジックで腕時計がアップルウォッチに、帽子がアップルのキャップに、コーヒーがアップルの水筒に早変わりという趣旨のビデオを作成。たった今会ったばかりなのに、美大でクラスメート達と課題に取り組んでいるような感覚で楽しい。撮影後はそれぞれのチームのビデオを鑑賞し合い、館内には笑いと拍手があふれる。最後は一緒に童心に帰り、盛りがったチームメイト達とソーシャルを交換した。

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「Labs」の「Clips」を使ってジャンプカットを学ぶセッションの様子。スクリーンに映し出されているのは、我がチームの動画。

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家族みんなで参加できるタイプのセッションも充実。一つのセッションごとに約3ヶ月も費やし、入念にリハーサルとトレーニングを重ねてプログラムが完成した。

セッション後の一番の感想は「純粋に楽しい」と感じたことだ。テクニックを学ぶことができ、内なるクリエイティビティを鼓舞することはもちろん、他人の作品を鑑賞しても「そんなアイデアがあったのか」と、インスピレーションもおおいに湧く。デジタルのソーシャルでは体験できない、実際の人とのコミュニケーションから生まれる刺激。ワクワクするようなセッションに是非足を運びたい。

セッションのメニューはwww.apple.com/jp/todayで確認できる。

photos:Brooks Kraft, realisation:AZUMI HASEGAWA

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