エンタメも買い物も。アップルが提案する快適ライフ。

Culture 2019.04.02

3月25日、カリフォルニア州クパチーノにあるアップル本社内「スティーブ・ジョブス・シアター」にて開催された、アップルのスペシャルイベント。同社のイベントはいつも、単なる新作発表の場を超えて世界的な注目を浴びているが、今回は新作ハードの発表はなく、新たなサービスのみを発表するという驚きをもたらした。スティーヴン・スピルバーグ監督を筆頭に、ハリウッドの大物スターも次々と登壇したこのスペシャルイベントをリポートする。

190401-apple-01.jpg

新サービスの発表会が行われた「スティーブ・ジョブス・シアター」。

300誌以上が読み放題の「Apple News+」

190401-apple-02.jpg

ウェブマガジンも含む世界中のニュース記事が読めるサービス「Apple News+」。アプリケーション担当副社長のロジャー・ロズナーがプレゼンテーションを担当した。

まずは、月額9.99ドルを支払えば300紙以上もの雑誌や新聞が読み放題となる「Apple News+」。「ウォールストリート・ジャーナル」「ロサンゼルス・タイムズ」といった影響力ある新聞、「ピープル」「ナショナル・ジオグラフィック」といった人気の雑誌を読むことができ、アメリカとカナダでは発表同日にサービスが開始された(日本での展開は未定)。各新聞や雑誌を個別に定期購読すると年間で8000ドルにも相当するそうで、非常にお得なサービスだといえる。ユーザーごとの趣向に応じてニュースがキュレーションされる機能もあり、個人の好みに合った記事が自動的に反映されるようになるのもうれしい。

世にもスマートなクレジットカード「Apple Card」

190401-apple-03.jpg

革新的なタイプのクレジットカードを紹介する、Apple Pay担当副社長のジェニファー・ベイリー。Apple Payが使えない時のために、チタン製の実際のカードも登場。

そしてついにアップルはクレジットカードのビジネスも開始! 今年の夏からまずアメリカで展開を始めるのは、普段の生活をワンランク上にしてくれるスマートなシステム「Apple Card」だ(日本での展開は未定)。iPhoneのApple Payを利用し、リーダーにかざして決済。Apple Pay ではショッピングの際に誰かにカードを手渡す必要がないので、カードのセキュリティ番号の盗難やスキミング対策にもなる。セキュリティ効果が高いことが大きな特徴だ。Apple Cardは年会費や遅延手数料も一切かからないので、自分のペースで返済ができ、思い切って欲しいものを購入できる。支出はiPhone上でカテゴリー別に記録されるので、自分がどれだけ何にお金を使ったのかがわかりやすく、スマートな返済プランが立てられる。利用した分に応じたキャッシュバックも魅力的だ。

---fadeinpager---

世界屈指のクリエイターが参加する「Apple TV+」

190401-apple-04.jpg

「Apple TV+」を紹介するために登場したスティーヴン・スピルバーグ監督。会場内を沸かせてスタンディングオベーションを受けた。

今回発表された新サービスの目玉は「Apple TV+」。世界屈指のクリエイターが結集し、オリジナルのドラマや映画、ドキュメンタリーを届ける定額制のサービスだ。Apple TVのアプリケーションを介して受信でき、今年の秋にアメリカでスタート予定(日本での展開は未定)。オプラ・ウィンフリーやスティーヴン・スピルバーグ、ジェニファー・アニストンやリース・ウィザースプーン、オクタヴィア・スペンサー、J・J・エイブラムスなど、エンタ―テインメント界の最前線を走るクリエイターがコンテンツを手がけるとのことで、いまから期待が募る。またスマートフォンやコンピューター上でプレイが可能なゲームのサブスクリプションサービス「Apple Arcade」も同時期にスタート。坂口博信やケン・ウォン、ウィル・ライトといった著名クリエイターによる新作ゲームを提供する。

ニュースやクレジットカード、映像コンテンツにゲームと、日々の生活がより充実するアップルのサービスに胸が弾む。

●問い合わせ先:アップル
www.apple.com/jp

 

texte:AZUMI HASEGAWA

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories