ペットボトルは再利用してもいいの?

Culture 2019.07.10

海洋プラスチックごみの問題に注目が集まるいま、使用するペットボトルが増えないように、この前ランチで使ったペットボトルを再利用。でもこれって安全なのだろうか?

190709-peut-on-garder-et-reutiliser-sa-bouteille-en-plastique-.jpg水のペットボトルを再利用するのは本当に衛生的? Photo: iStock

警告メッセージは表示されていないが、疑問が残るのは確かだ。水分補給のために同じペットボトルに水を入れ続け、時には夜中、ナイトテーブルやバッグ、会社のデスクに置きっぱなしということもまれではない。

こうしたことは一見、害がなさそうに思える。内分泌かく乱化学物質(環境中に存在する化学物質のうち、生体にホルモン作用をおこしたり、逆にホルモン作用を阻害したりするものでプラスチックにも含まれる)が健康によくないとされる以外は……。それでもプラスチックボトルを永遠に使い続けたい?

栄養士のローレン・シェヴァリエ氏は、簡単かつ比較的安心な回答をしてくれた。

「すべてはペットボトルに何を入れるかで決まります。熱い液体やレモンジュース、そのほかの柑橘系のジュースは入れないでください。熱とクエン酸がプラスチック分子の剥離を助長する可能性があるからです」と同氏は警告する。

「現在、プラスチック製のボトルはとても安全です。毒物学上、細菌の増殖を防ぐためにレフィルする際に毎回洗浄すれば、再使用することは可能です」

魔法瓶を使うようにしよう

現実には微生物学的なリスクは残る。水や雑菌が付いた手で触れたボトルには、細菌や微生物が発生したり、伝染したりしやすいため、そのリスクは理解する必要がある。

自分の身を守るために、水はボトルを開封後または補充した後48時間以内に飲みきるようにしよう。また水はボトルから直接飲むのではなく、グラスに注ぐのが好ましい。

シェヴァリエ氏はそういった不安要素を取り除くため、やはり断熱ボトルが最善の選択肢であると考える。「使用の度に綺麗にするのでより安全ですし、地球環境のためにもよりよいですから」

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texte : Ophélie Ostermann (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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